円環が音もなくめぐるとき、そこには始まりも終わりもない。季節を分かつ風が、古い伝説の物語とともに丘をなでていく。大地を深く耕す農夫の手が、ひとつの時代の終わりを告げ、また新しい日の訪れを呼ぶ。運命の輪はただ巡り、誰もがその上で歩みを進める。
ある国の川辺、朝霧が晴れる頃、旅人たちの道しるべになったものがある。かつて北方の王が遠征の折、野に群生する柔らかな茎を手折り、束ねて旗印にした。太陽が昇るたび、その野原は明るく照らされ、道行く者の視線を遠くまで導いた。その植物は秋に向かう季節、花穂を高く掲げて人々の暮らしに寄り添う。
古い神話には、この花を携えて神殿に入る巫女の姿が語られる。祝祭の午后、清らかな水をたたえた壺に投げ入れると、雨雲が去り、天頂に光が射すと信じられていた。収穫の終わりに集う村人たちは、この草を束ねて小屋の入口に掛け、よき巡り合わせを祈願した。
旅先で古道具屋の扉を押すと、棚の奥にこの名を冠した織物が眠っていることがある。遠い大地で丁寧に紡がれた布は、時に衣として、時に旗、時に家々の窓辺を飾る。どの土地でも、稲妻のあとに残る湿った大気が、この色をより鮮やかに映し出す。
乾いた風が吹く午後、丘の上の小道を歩きながら、落ちてきた花穂を拾う。古い壺にいくつかの草を挿し、窓辺に置いてみる。使い古した布で食卓を拭い、旅の本に挟み込まれた小さな押し花を確かめる。季節の輪は静かに、そして確かに回り続ける。
今日のラッキーカラーは、ゴールデンロッドです。
Lucky Color: GoldenRod — #DAA520歩みを止めず、巡りゆく流れの中に、静かなしるしを見つけてください。