Colors for the Fool

今日の色を、牌より引く

牌を引く / 隠者

隠者の砂色。中央の鏡に色が映る絵

砂色

正位 · #F0E68C

高き道は平原の上へ登り、上がるにつれ狭くなり、唯一の伴は頑丈なる歩行の杖に候。杖の擦り減りし木目は長き用にて磨かれ、自立と静けき旅の印に候。頂にて、隠者は止まり、灯を近くに保ち候。その光は包まれ、靴より遠からぬ所に溜まり候。残りの世は落ち去り候。町もなく、騒音もなく、乾きし季節の柔らかき霞の下の、風と山の沈黙の形のみに候。これは、孤独の空虚に感ぜず、必要に感ずる所に候。言葉より反省の鋭き、見晴しに候。

灯は真鍮にて形作られ、古風にて、突然の突風より炎を庇ふ頭巾を持ち候。別の世紀の兵の道具箱の中に見いだし得る物にて、塵と日に堪へし頑丈なる股引の傍らに候。この股引は、手または機械にて縫はれ、かつて遠き丘と川岸を行進し、土地の中へ消ゆることを要し、叫ばず輝かぬ者によりて携へられ候き。商人は駱駝と鉄道にて、印度河が波斯の街道と会ふ市より、かかる布を運び候き。風そのものが日に焼かれ容赦なく感ずる所に候。布は堅く見せびらかさず、天候に堪へ、より明るき旗の褪せし後も長く進み続けねばならぬ者に貴ばれ候き。その色は砂色に御座候。

隠者の足の下にて、土は乾き候ども、不毛にはあらず候。高き草は風の中に頭を垂れ、種に重く揺れ、道の縁の近くに張られたる天幕を晒しし同じ日にて形作られ候。午後遅く、光の長くなるとき、この草は最後の光を受け、丘を優しき転げる海へ変へ候。羊飼ひはかつてここで群れを見、熱よりの覆ひと、遠き眼よりの紛れを頼み候き。この所にて、静けきは単に不在ではなく、選ばれたる物に候。唯一の音は、野の小麦の根の下の巣へ鼠の走る柔らかき擦れに候。

ここにて、孤独は寂しさにはあらず候。育てられたる間にて、雨季の前の静けさ、または古き水筒より茶の注がるるとき天幕の上へ落ちる沈黙のごとくに候。隠者の手は、旅の日より胼胝にて、開きし炭の上にて焼かれたる堅き焼麦、または焙りし雛豆の一握りへ伸びしこと、あり得候。幾週も風雨に晒されたる袋の中に携へられ得る、簡素なる食物に候。昔、探検する者は、砂漠の境と帝国の縁を図るとき、この同じ物を味はひ、己の助言を頼み、灯の届く所にて一歩ごとに測り候き。

今日、貴殿は黎明に目的と共に歩き、背に携へ得る物のみを取り候。針と強き糸にて何かを繕ひ、上衣または荷を次の季節まで持たせ候。静けき時間は、小さき炎の上にて茶を煮、または貴殿自身の窓にて灯の光の傍らに読み、外の世は入り来る霧の沈黙にて滲むことに費され候。隠者の道は逃れにてはなく、灯の小さき円の内へ、どの声とどの伴を迎ふるかを選ぶことに候。

今日の色は砂色に御座候。
Lucky Color: Khaki — #F0E68C貴殿は騒音の中にも静けさを携へ、忍耐の歩みが道を明かし候。

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