回路の神秘
硝子の柱のあひだを、赤き回路が縦に走り候。角は金属にて、胸の円環は脈を打ち、鎖は光を伝へて首へ届き候。濡れたる床がすべての記号を、今一度、逆さに描き候。逆さの文字の方が、正位より一画多く見え候。文字を読まむと近づけば、映りの方が先に貴殿の顔を鎖にてつなぎ候。






















硝子の柱のあひだを、赤き回路が縦に走り候。角は金属にて、胸の円環は脈を打ち、鎖は光を伝へて首へ届き候。濡れたる床がすべての記号を、今一度、逆さに描き候。逆さの文字の方が、正位より一画多く見え候。文字を読まむと近づけば、映りの方が先に貴殿の顔を鎖にてつなぎ候。





















