暗き彫版
暗き面を、後より光にて掻き出し候。角の縁、鎖の環、見上げる喉のみが白く、翼のほとんどは夜の側に残り候。星の形は頭上にて淡く、街は霧の向こうに候。掻き出したる粉は、牌のどこにも落ちず候。明るくしたる場所を見てをるうち、掻き残されたる暗がりの方が、貴殿の形にて坐り候。






















暗き面を、後より光にて掻き出し候。角の縁、鎖の環、見上げる喉のみが白く、翼のほとんどは夜の側に残り候。星の形は頭上にて淡く、街は霧の向こうに候。掻き出したる粉は、牌のどこにも落ちず候。明るくしたる場所を見てをるうち、掻き残されたる暗がりの方が、貴殿の形にて坐り候。





















