二本の高い柱が静謐な空気を支え、その隙間には薄い布がかかっている。幕の奥に何があるのかはまだ語られない。巻物は閉じられ、静かな湖の水面のようにすべてを受け止めて揺れない。信頼のもとに隠された知恵と、慎ましい沈黙がそっと漂う。
神殿の中、女教皇は静かに座っている。足元には古い神話の小川が流れ、遥かな北の地に咲く小さな花々が沈黙の中で息吹いている。遙か昔の旅人が星を目印に歩いた夜明け前、その国の空には薄い霧がかかっていた。朝の光が地平線を照らすと、空と水がほとんど見分けのつかないほど澄みわたる。
透明なガラスの器が棚に置かれている。そこには氷のようにひそやかな水が満たされている。春になると、北の森では淡い花びらを持った木が芽吹き、葉の間を抜けた光がテーブルクロスの上に静かな模様を描く。
海沿いの都市では、遠く帆を張った船が港に入る。その布は風を静かに受け止め、朝の新しい約束のようにふくらむ。遠くの丘に立つ灯台の窓も、夜明けとともに柔らかく輝く。
昔の図書室では、紙を綴じた古い本が一つ、机の上に静かに置かれている。指先でその表紙をなぞれば、薄い霜の降りた手すりのような感触がある。その隣には陶器のカップ。そこに注がれたミルクは、静かな朝の霞を思わせる。
気づかれずに咲く庭のスミレを摘んで小さな瓶に活けること。ガラスのコップに水を満たして机の端に置くこと。古い本の表紙にそっと手を添えて、深呼吸しながらページを開くこと。薄手の布で窓辺を拭き、やわらかな光を部屋に迎えること。
今はまだ幕の向こうの秘密に手は届かないが、穏やかで澄んだ気配が、見えない場所からそっと守ってくれる。
今日のラッキーカラーは、アリスブルーです。
Lucky Color: AliceBlue — #F0F8FF静かな気持ちで、自分の内側の声を聴く日に。