Colors for the Fool

今日の色を、牌より引く

牌を引く / 隠者

隠者の砂白。中央の鏡に色が映る絵

砂白

正位 · #FFDEAD

男は高き道を歩き、手に杖を持ち、一つの灯が近き霞の中に光の暈を置き候。夜は男の周りに静かに息し、世は鎮まり、灯の示し得る物の限界にて小さくされ候。男は心したる歩みにて動き、時に地を探すため、時に峡谷の縁を越ゆる月の遅き進みを見るため立ち止まり候。灯の明かされたる円は足り候。孤独は、照らされたる範囲を手の近くに保ち候。

道の両側にて、砂漠は沈黙の中へ伸び候。空気は乾き候ども、空にはあらず候。遠くの何処かにて、風は砂岩の上を擦り、冷気は波にて入り候。ここの土地は、砂と石の長き忍耐を知り候。日の上がるとき、土と粘土より築かれたる普韋布洛を見いだし、その壁は泥と藁を滑らかにし、朝の最初の火の遥か後まで、手の上に手にて形作られ候。この壁は炉と夏の熱の記憶にて光り、幾世紀立ちし住居を思ひ出し、その静けき厚さの中に冬の夕の私なる影と、親族の温もりを保ち候。その土の色は砂白に御座候。

灯の光は高き台地の上に落ち、羊の草を食み、雲が開けたる地の上に微かなる影を引く所に候。ここにて、羊毛は木の織機の上にて厚き毛布へ紡がれ、糸は手の遅き仕事にて和らげられ、杼の調子は孤独の脈に響き候。隠者の衣は実用にて、堪へのために織られ、静けき霍根の中の長椅子の上に掛けられたる敷物のごとく、謙りて欠かせず候。この技は人を土地と己へ結び、各の糸は内なる道に沿ふ一歩に候。

高き台地に沿ひ、黄昏に麺麭の香りは残り候。土より築かれたる小さき窯は、庭の縁に立ち、その穹は一日の熱を保ち候。女は灰より丸き麺麭を取り出し、柔らかき皮は女の指の下に破れ候。内の湯気は、秋に収穫され、正しき瞬間まで涼しき室に貯へられたる穀の記憶を運び候。かかる食物は簡素にて、道の上の長き独りなる日、または星を見る夜のため、体を満たし候。隠者はこれの中に慰めを取ることを知り候。心して支度されたる食事、火の届く外の静けさの中にて食さるる食事に候。

空の低く地の冷たき日、風が戸を鳴らすとき、毛布は肩の周りに固く引かれ候。塵は隅より滲み候ども、室は庇ひとして残り、低き日を内に保つため厚く築かれ候。卓は粘土の鉢にて設けられ、その表面は幾年の用にて磨かれ、一つ一つは孤独の忍耐の労働の小さき記念に候。外にて、土地は古き道と沈黙の集ひを記憶し候。内にて、隠者は灯を近くに保つ値、光を要する所のみへ落ちしむる値を学び候。

今日、貴殿は粘土の器の中にて麺麭を焼き、貴殿を養ふ物を捏ね形作るため貴殿の手を用ひ候。織られたる毛布の中に身を包み、静けき所に坐し、貴殿の思ひを嵐の後の塵のごとく落ちつかせ候。心したる針目にて何かを繕ひ、または遅く調子ある動きにて床を掃き、小さき業の一日全体を保ち得るさまを感じ候。一つの小さき室を選び、それを貴殿の庇ひとならせ候。

今日の色は砂白に御座候。
Lucky Color: NavajoWhite — #FFDEAD孤独の心の中にて小さき慰めは光り、隠者は灯を携へて歩みを続け候。

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