天使は、一つの器よりもう一つの器へ水を注ぎ候。手は確かにして遅く、分かれたるものの注意深き結びに心を配り候。その下にて、静まる水溜りは、丘の方へ巻いて離るる陡き道を映し、高みを約束しつつ、忍耐を要し候。この牌の絵は、配合の行ひに御座候。動きにて形づくる水、地平にてともに持たるる土と空、知られたるものと可能なるものとの縁にて、すべてが出会ひ候。
上にて、空は広く傷なく伸び候。港より水夫の待つ、かかる朝に御座候。一夜の雨の後、空気は清められ、光は優しく候。これは、人が庭に亜麻布を掛け、一日がむらなく乾かすと頼みて、外へ誘ふ天候に御座候。希臘の伝へにて、かかる空は航海人の安き渡りを示し、島と島とのあひだ、または岸に沿ひて、定まりたる航路を図る招きに御座候き。古き市はかかる空の下に栄え候き。商人は、織りたる籠と釉をかけたる瓶とが、傷まず着くと信じ候き。品の一つ一つは、生まれたるところの澄みたる空気の跡を運び候き。
田舎の卓にて、細かき上薬の陶器の水差しは、同じ澄みを映し候。触れば涼しく、朝を捕ふる輝きまで滑り釉をかけられ候。これらの器は、井戸より汲みたる水を保ち、家族と客とのために出され候。もてなしは結びの儀式にて、自らの有するものと、他の要るものとの、静かなる配合に候と、思ひ出させ候。窓の縁に沿ひて、野生の亜麻の花は最初の光にて開き候。花弁は繊細にして儚く、育つ季節の優しく、一日の仕事が急ぎなく進み得ると示す印に御座候。
古き僧院の仕事場にて、職人は礼拝堂の円蓋と、聖なる書の余白とを、粉にしたる鉱物にて彩り、平和と神の恵みとを表す調子を探し候き。地中海の村の上に昇る円蓋は、光を捕へ、上の静かな空を映し候。数世紀にわたり、これらの円蓋は避難の場所を示し候き。違ひを調和へ配合する、和解の仕事の尊ばれ、保たるるところに御座候。
かかる空に続く天候は、気性平らかにて、押すにも圧すにも御座なく、世界を微かなる均衡に保ち候。漁師は網を調べ、安き帰りの穏かなる日を頼み候。農人もまた、畑へ出て垣を繕ひ、または若き芽の世話をし候。かかる条件の下、世界は少し楽に息をすると知り候。家にて、母は開きし窓の傍に麺麭を膨らませ候。生地は、静けさの約束を取り込み候。
今日、貴殿は一つの器よりもう一つの器へ水を注ぎ、動きと動きとのあひだに面の落ちつくを見候。雨の後、外へ出て、上の静かなる空に、自らの歩調を見出ださせ候。好みの水差しまたは鉢を、光を捕へ得るところに置くことを考へ候。あるいは誰かへ文を書き、言葉の中に真と善意とを配合し候。
今日の色は空青に御座候。
Lucky Color: SkyBlue — #87CEEB世界が貴殿を均衡と配合へ招くまま、優しく動く日に御座候。