運慶快慶
木の眉が吊り上がり、金箔の炎が頭光の外まで燃え候。彩色はところどころ剥げ、木目が怒りの下より出で候。鎖は太き環にて、跪く二人も同じ材より彫られ候。香の煙は彫りの溝に沿ひて、上へ昇らず横へ流れ候。堂の暗がりにて目が合へば、木の方が先に貴殿の名を、剥げたる塗りの下へ刻み候。






















木の眉が吊り上がり、金箔の炎が頭光の外まで燃え候。彩色はところどころ剥げ、木目が怒りの下より出で候。鎖は太き環にて、跪く二人も同じ材より彫られ候。香の煙は彫りの溝に沿ひて、上へ昇らず横へ流れ候。堂の暗がりにて目が合へば、木の方が先に貴殿の名を、剥げたる塗りの下へ刻み候。





















