Colors for the Fool

今日の色を、牌より引く

牌を引く / 力

力の森緑。中央の鏡に色が映る絵

森緑

正位 · #228B22

小さき野の花の冠を戴く姿、森の沈黙の中に静かに立ち、手は大なる獣の口先に載り候。獅子の顎は、力にてはなく、女の触れの穏やかなる確かさにて緩く閉ぢ候。この空地にて、力は沈黙に御座候。その沈黙は不在にてはなく、在ることに候。黎明、生きたる森の枝の下にて貴殿の感ずる、深き息の間のごとくに候。物語にて、これは古き根の絡み、生きたる物が幾世紀の記憶を保つ所に御座候。王と羊飼ひ、法の外の者と詩人、すべてこの木の下に庇ひを見いだし、ここにて力は盾とも招きとも成り候。

古き樫の北の側に厚く生ふる、ある苔御座候。足の下に柔らかく、最も小さき甲虫を隠し候。牌の中の人は、ここに野の香草、酸葉と羊歯の房を集め、冠へ編みしこと、あり得候。森にて、知恵は忍耐に御座候。木樵は影を通り、斧を肩に掛け、冬の炉のための各の薪は、一日の心したる労働にて得らるることを知り候。空気は潰されたる針葉と新しき土の香りを運び、堪へは静かに、層の上に層を重ねて築かるる思ひ出させ候。森の収穫は遅けれど確かにて、療しのための脂、茶のための葉、火口のための枝に候。かつて危ふきの印たりし獅子は、今は女の足下にて微睡み、在ることと信頼にて馴れ候。

伝説は、古代の徳魯伊が樅と松の間に消え、風の秘めごとを聴き候きと語り候。ここにて、力は咆哮にも炎にもあらず、生きたる木の遅く定まりし成長に御座候。大なる獣の鬣は、千年の木の皮を擦り、その年輪は堪へし嵐と、堪へし日の季節を記し候。君主はかつて最も深き林を狩場と主張し候き。されど黄昏には、茸と落ちし小枝を集むる沈黙の採る者こそ、この所に最も全きに属し候。森は見えぬ労働の家に御座候。堆肥は心して積まれ、地の下にて根は遅く縫ひ、春に水は上へ引かれ候。かつて旅人は、杖と麺麭の袋のほか何も持たず、この森を彷徨ひ候き。幹の印、日へ撓む若木、遠き鶫の呼びを、印として探すことを知り候き。

嵐の雲の集ふとき、天蓋は庇ひと成り、枝はいかなる屋根よりも古き模様にて頭上に織り候。雨は鎮まりし喝采のごとく降り、獅子と共なる姿は、乾きて安らかに待ち候。ここに教訓御座候。真の影響は忍耐、定まりし手、聴く意志を要し候。人は早く起き、小さき庭の一画を世話ひ、湿りたる土の中、芽吹く豆と羊歯の間に跪き候。別の者は古き木の立ちの中を歩き、荒き皮へ手を休ませ、内なる静けき脈を感じ候。廚にて、香芹と野の青菜の汁の鍋は煮え、森の与へし物より養ひを引き候。机にて、厚き紙の上に文は書かれ、言は途切れぬ森の道のごとく定まり候。この森の色は森緑に御座候。

今日の色は森緑に御座候。
Lucky Color: ForestGreen — #228B22静かに歩む貴殿の根は、深く御座候。

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