Colors for the Fool

今日の色を、牌より引く

牌を引く / 悪魔

悪魔の赤橙。中央の鏡に色が映る絵

赤橙

正位 · #FF4500

悪魔の灯されたる室にて、台座が立ち候。その上に、半ば燃えたる松明が燃え上がり、その炎は落ち着かざる食欲にて舞ひ、石に揺るる形を投げ候。基の周りに、重き輪が掛けられ候。されど鎖はたるみ、その鉄は意志または怠りが張りを決するを待ち候。ここに、欲望は獄吏には御座なく道具に御座候。その顔に名を与へ、その光を見る限りに御座候。

洞窟の口が、遠き高原に開き候。山の火を養ふ薪の色に御座候。絹の道に沿ひて、商人はかつて稀なる木より彫りたる漆の箱を交易し候き。面は磨かれ塗られ、鞴の下に捕へられたる熾火の如く輝くまで候き。台所にて、炉の心は新しき炭の掻かるるにつれて輝き、古き習慣の硬さを融かし得る熱を上げ候。悪魔の足もとに休む鎖は、定まりては御座なく候。鍛冶の用ひるものの如く、仕事が自由を要するとき緩く引かれ、形づくるためにのみ締められ候。上にて、松明は警告と招きとの両方を示す篝火を喚び候。集まるための道具、暗きより見る者への印に御座候。

地中海の岸よりの古き物語が御座候。漁師は嵐の後、空の晴るるを待ち候き。雲の分かれ、最初の光が湿りたる粘土の屋根に触るる瞬間、家そのものが火を捕へ、烈しき希望にて燃ゆるやうに見え候き。これらの屋根は、土より作られ手にて形づくられ、かつて窯にて冷えて、熱の記憶を運び候き。炎を通したる変容の思ひ出に御座候。旅人は遠くよりかかる屋根を見分けることを学び、温かさと食物との見出ださるる村、おそらく孤独の薬の見出ださるる村を印すと知り候き。

亜細亜の辺境にて、松明の双生は畑に住み候。唐辛子の莢は紐に干され、皮は張りて艶あり、痛みと解放との両方を約束し候。これらの莢は、夏の高さにて収穫され、内に台座の上の松明と同じ力を保ち候。目覚めさせ、また圧倒する力に御座候。夕べ、料理をする人は擂鉢と擂粉木とにてこれを碾き、空気を満たし隣人をともに引く香を放ち候。擂鉢そのものは、火に入れたる土の単純なる鉢にて、小さき台座に御座候。碾くことは、生の欲望を養ひへ形づくる行ひに御座候。

欲望、松明、鎖は、恐るべきものには御座なく、理解さるべきものに御座候。台座の前に立つ人は、松明を持ち上げて前へ歩くか、単純なるたるみにて鎖を落ち去らせるかを選び候。松明は霧の中の道を照すか、先に横たはるものに対する警告として仕ふるかに御座候。鎖は川の引きに対して舟を保つか、用の明らかになるまで巻かれてしまはるるかに御座候。

今日、人は素焼の鉢を卓に置き、晩の季節の唐辛子にて満たすか、嵐の落としたる小枝を集めて夕べの温かさのための火を熾すかに御座候。漆の小物を求め、指をその艶ある面の上に走らせ、生の木を変へたる努力を考へ候。あるいは、眠る前の静けさにて、形づくりたき一つの憧れを書き、蝋燭の炎の傍に置き、隠さず見られるやうにす候。

今日の色は赤橙に御座候。
Lucky Color: OrangeRed — #FF4500松明を灯し、縛るものを解き、勇気を煮出す一日に御座候。

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