Colors for the Fool

今日の色を、牌より引く

牌を引く / 方士

方士の紫。中央の鏡に色が映る絵

紫

逆位 · #800080

卓は設けられ候。杖、杯、剣、銭に候。これらは方士の道具にて候。されど世は転び、それとともに、目的の重みは滑り候。かつて杖なりしものは当てごとのための指し棒となり、高杯は手妻のための器となり、刃は手紙を開くるものとなり、銭は貝殻の戯れの中の印となり候。変はりの約束は仕事の卓の上に懸かり、回転し、よろめき、それもまた己の何となりたるかを学ぶを待つが如くに候。かつて直接なりし意は、今や鏡の間を車輪の如く回り候。

地中海の傍らの旧き土地にて、商人は秘事を持つ貝を重んじ候き。その獣の体は碾かれ、浸さるべく残され、稀なる染を出し候き。王の求め、祭司の宝とし、身分を示さんと願ふ商人の要求するところに候。西頓あるいは推羅よりの衣は、着る者を別たる者として印し候き。されど過程は汚れ、臭く、欺きに傾き候き。偽物は満ち候き。すべての衣が、岩の海岸に沿ふ収穫の者の硬き労働より来たりたるに非ず候。すべての権威の徴が、歴史の推定したる重みを運びたるに非ず候。方士はかつて、各の物が一つの術のみを保つと信じ得候き。されど今、衣は衣装となり、徽章は仮面となり候。力のための旧き型は手品となり、手品は型となり候。

秋の荒地にて、低き霧は集まり、ある草は草より高く立ち、その花の穂は提灯の形にて重く候。摘めば、花は幾日も指を染むることあり、それを毒として知る者への警告に候。民間にてかつてその根を薬に煎じ、その花弁を強き者の死の床を印すに用ひ候き。今、その花の意味はより定かならず、花束のために借りられ、形見へ押され、その古き恐れは馴染みによりて鈍り候。道具は耐へ候。されどその用は、習慣の幾世紀と物語の入れ替へとによりて並べ替えられ候き。

遠き厨にて、果実の瓶は高き棚に休らひ候。葡萄の房は摘まれ、押され、醗すべく残され、祝ひと秘事とのための飲物となり候。冬の夜、年長者は蜜漬を粥へ攪拌し、子に甘さを味はふことを促し、あまりに多ければ食事を損ね得ることを警告し候き。ここにもまた方士の卓のあり候。単純なるものは変はり候。されど常に意図の如くにはあらず候。子の手は汁にて粘り、卓の面に野生の輪を描き候。巧妙さは常に知恵に非ず、過ぎたるは宴を損ね候。

交易路に沿ひて、稀なる色合ひに染められたる布は、港より市へ、宮廷より寺へ旅し候き。かかる布を着るは、一種の術を告ぐることに候き。富、結び、あるいは恩寵に候。されど染の常のものとなるにつれ、意味もまた常のものとなり候き。官吏を作りたる衣は今や役者に役立ち、かつて聖所を帳ひたる垂れは今や客間の窓を飾り候。物は耐へ候。されどその力は取引され、借りられ、時に失はれ候。

今日、貴殿は葡萄の皮の幾枚かを温き水の杯に浸し、長き旅の記憶を味はふことも候。花の穂を、注意して、書物の頁の間に押し、野心あるいは慎みの章を印させることも候。衣装の櫃よりかつて借りたる襟巻を、夕の集まりつつある霞の中へ踏み出す前に、肩に巻くことも候。街の縁にて銭に出会はば、次に過ぎる演じ手へ与ふることを考へ候へ。

今日の色は紫に御座候。
Lucky Color: Purple — #800080意味の変はりは古き道具の新しき手品を示し、持つものは思はぬものとなり候。

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