庭の風雨にさらされたる卓にて、方士は四つの道具を並べ候。山査子より彫りたる杖、清き水を満たしたる杯、精密なる仕事のために鍛え均されたる剣、古き紋を帯びたる銭に候。卓の面は打たれ、練習と意との長き証拠に印され候。頭上には無窮の徴が浮かび、静かにて確かにて候。下にて、地は根と小さき石とにて刻まれ候。方士の手は伸び、集め、向け候。あらゆる身振りは、見えざる可能性と、卓の縁にて形を取る世との間の結びに候。
伝へられたる物語にて、石榴は選択の中心にて待ち候。珀耳塞福涅は、黄泉の冷気の中にて一掴みの種子を己のものとなし、かくして季節を組み立てる者となり、その業は冬を春より分かち候き。その実は重く丸く、杯の傍らに方士の卓にあり、硬き皮は内の数多き種子に道を譲り候。一つ一つは帰還の約束にて、隠れたるものは意と辛抱とによりて示され得るといふ思ひ出に候。
古き路と賑はふ市とを越え、意は物によりて告げられ候。西安の混み合ふ路地にて、干したる唐辛子の房は厨と店先との外に下がり、通りかかる者の注意を捉へ候。その存在は信号に候。ここに熱あり、ここに業の約束の御座候。市より遠く、質素なる家の戸の後ろにて、漆の櫃は胡椒の袋と番紅花の包みとを、湿りと時とより守り候。碾き器の一ひねり、量りたる一摘みにて、卑しき食事は記憶に残るものへ弾け、家全体は一つの決定によりて鋭くなり候。
歴史の記録はこれらの物より成り候。鋳造所にて押されたる銭、手紙の上に落とされたる封蝋、多くの手の労働にて染められたる布に候。方士の銭には己の物語の御座候。市の市にて林檎と交換され、手より手へ渡り、信と交易との印に候。店に積まれたる林檎は、その明るさによりて呼び、堅き皮と冴えたる肉とは選ぶことの招きに候。古の語りにて、林檎は贈物、挑み、始まりに候。
時に空模様は徴を運び候。夏の盛りの中、短き雨は庭を滑らせ、敷石より滴は霧となりて昇り候。芥子は驟雨に打たれ、花弁を卓の上へ落とさせ、囁きの如く柔らかく、なほ執拗に候。続く静けさの中、雄鶏の羽は落ち、ほとんど気づかれず、方士の椅子の下の根の近くに休らひ候。これらは、動きつつある気、流れつつある世の残す、小さく尋常なる跡に候。
今日、貴殿は石榴を裂き、その種子を味はひ、一つごとに静かな誓ひをなすことも候。絹の綬を手首に結び、大胆なる物語と稀なる香辛とを運びたる旅人と商人とを思ふことも候。林檎を切りて分ち、結びと好奇心との身振りとすることも候。唐辛子の一連を戸の傍らに掛け、大胆さはしばしば一つの、意を以てなされたる業より始まることを思ひ出すごとも候。
今日の色は赤に御座候。
Lucky Color: Red — #FF0000意の道具は手の近くにあり、業は夢みしものとなしたるものとの間の路に候。