方士の卓の中心には、四つのはっきりと異なる道具の御座候。細き杖、高杯、鋭き刃、重き銭に候。方士は庭の中に立ち、低き壁は金盞花と茴香との列を抱き、その頭は穏やかなる微風に頷き候。頭上にて、指は雲なき空へ上に伸び、いま一方の手は地へ伸び、高きものと根づきたるものとを合はせ候。場面は静止せず候。意が業を通じて形を取る、長く続く儀を思ひ出させ、あらゆる物は、可能なるものと実なるものとを橋渡しする力のために選ばれ候。
古き商人と職人との物語にて、これらの道具は響きを見いだし候。砂漠を渡る隊商は絹と番紅花との束を運び、新しき路と交換とを開き候き。賑はふ港にて、日の果実の箱、檸檬、榲桲、熟れたる梨は、磨きたる真鍮の金具とともに積まれ、その面は船の遠き港へ帆を上げるにつれ、日の光を捉へ候き。方士の手は、形づくり分くる手と異ならず候。焙る者は日の出の前に、蝋豆の如く滑らかに生地を捏ね候。子は夏の半ばの行列のために蒲公英の冠を集め、一つ一つを静かな集中にて織り候。各の業は、小さくあるいは大きく、意の織物の中の糸に候。
庭の上にて、空模様は己の徴を運び候。明るく雲なき日の帰還は、久しく機会の印として迎へられ候き。種子の土を押し抜くを助け、玉蜀黍の最初の茎の高く立つ、かかる光に候。秘露の高地にて、農夫はかつて収穫の熟れるを見、粒は澄みたる空の下に膨らみ候き。中世の町の染師は、布の反を開きたる中庭に置き、日に甘菊あるいは黄を出す草の精を引き出させ候き。方士は、時がすべてなることを知り候。正しき朝、理想の明るさを待ち、仕事が実を結び、意が形を帯ぶるときに候。
家は同じ原則を映し候。窓敷のよく磨かれたる燭台、水に立てたる水仙の新たに切られたる束、温き燕麦の上にかけられたる蜂蜜の一匙に候。これらは飾りあるいは習慣のみに非ず候。それぞれは静かな儀にて、日の展開の中へ澄みと陽気さとを招く道に候。方士の教訓は実際にて直ちに候。備へられたる道具と注意深き業とを通じて、世は形づくられ、意は実となり候。
人は新しき柑橘の実の皮を剥き、香の感覚を上げてより、その日のために出で立つことによりて始むることも候。金盞花の一掴みを杯に並べ、仕事の場の近くに置き、霊感のためとすることも候。蜂蜜の皿を世話して茶を甘くし、友あるいは隣人へ一杯を供することも候。あるいは日の強く昇るにつれ、亜麻を洗ひて外に掛け、幾世紀の間染師と園丁とのなしたる如く、光と気とに渡すことも候。
今日の色は黄に御座候。
Lucky Color: Yellow — #FFFF00庭の約束は目的を以て封ぜられ、手の中の各の道具は己の始まりとなり候。