Colors for the Fool

今日の色を、牌より引く

牌を引く / 星

星の薄群青。中央の鏡に色が映る絵

薄群青

正位 · #F0F8FF

真夜中、家の後ろの井戸は露にて縁取られ、その石は夜の空気の下に涼しく候。女は縁に跪き、二つの瓶が手の中にて均衡を保ち候。女は汲みたるものを返すために来り候。集められたる水と、放たれたる水とが御座候。一つの瓶は傾き、中身を渇きたる地へこぼし、その道は黙せる供へに候。もう一つは池へ注ぎ、水の面は星の光の中にさざ波を立て候。上にて、一つの光る星が開けたる空にて座を保ち、七つのより小さきものが静かなる伴の如く囲み候。女の姿とその動きは、移りて瞬く面に映され、世界が一滴ごとに復さるる約に候。

北方の果にて、暁の前、世界は特別の静けさを帯び候。窓は冷えに押し、外にて霜が庭の門の柄に集まり候。空気は日の出の前の時刻に属し、涼しくしてほとんど透き、地平より柔らかきものの着く希望にて生き候。これは煙突の煙が風に乱されず真っ直ぐに上り、微かなる霧が生垣に沿ひて巻く時に候。話は言ひ候。このやうな朝、若き女王がかつて子どものとき宮殿の庭を歩き、衣は後ろに曳き、残りの世界の覚むる前に草より露を集め候き。保姆は石の敷居より見て、最も細き木綿より織られたる肩掛けにて女を包み候き。早き日の息の如く柔らかく候き。

都にて、描く女は朝の最初の息を捉へんとて開きたる窓の傍に画布を置き候。筆を水に浸し、遠き鐘を聞く者の辛抱にて回し候。女の求める色料は原の色より混じ得ず、記憶と旧き話とより引き出されねばならず候。決して着かざる客のために敷かれたる卓布の細き縁、船が故郷の港へ近づくときの海の上の遠き霞、特別の折のために棚に置かれたる磁器の杯の繊細なる花が御座候。描く女は伝説を覚え候。商人の娘が霧の島より船出し、真珠にも香料にも御座なく、光に翳せばほとんど消ゆるほど薄き紙に包まれたる繊細なる茶の葉を持ち帰り候き。静けき朝にこの茶を飲むことは、不確かなる時の影の中にても明瞭さと希望とをもたらし候きと言はれ候。

古き天候の日記は、空のあまりに澄みて、何里も遠き町より山の見ゆる稀なる日を語り候。これらの日、地平は洗はれて柔らかく見え、良き天候と安全なる旅とを約し候。田舎の宿の頂の風見は緩やかに回り、北を指し、漁夫は岸にて網を繕ひ、嵐の離れて居るを信じ候。学堂の子どもは蝋を引きたる石板の上に雲の輪郭を辿り、夏の休みと畑の先の遠き場所とを夢に見候。

貴殿は今夜、水の瓶を出し、星の頭上に上るあひだ縁側に休ませ候。細き亜麻より布巾を畳み、朝の茶の傍に置き、日の真に始まる前の瞬間の静けき明瞭さに気づき候。一週のあひだ天候の日記を保ち、暁の空の柔らかさと、光の遠き木の頂に触れるやうとを記し候。或は、好みの話か詩かを持つならば、日の出の直後に声に出して読み、その静けさの息と共に部屋へ入るを任せ候。

今日の色は薄群青に御座候。
Lucky Color: AliceBlue — #F0F8FF希望は静かにて初の光の如く確かにて、柔らかき帰りは常に水より始まり候。

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