Colors for the Fool

今日の色を、牌より引く

牌を引く / 死

死の幽白。中央の鏡に色が映る絵

幽白

正位 · #F8F8FF

牌は騎手を示し候。一方の手は淡き薔薇の点々たる旗を持ち、男の後ろにて暁は二つの塔のあひだを押し候。これは、旧き縁の崩れ、次に来るものが隙間を通して煌めく瞬間に候。世は黙し、最初の鳥の鳴く前の息に満ち候。空気はほとんど霜にて、地がなほ解けず候へども、もはや冬の拳に握られざる朝のやうに候。ここで約束は、終わるものには御座なく、その後に成るもの、新しき光の中に静かに歩み出づるものに候。

日出のすぐ後の時刻にて、僧はかつて沈黙の回廊を歩き、足は幾世紀に滑らかにされし石灰の床を擦り候き。手は、祈りに磨かれし古き石の形を辿り候き。彼らは染めざる亜麻を着、腰に集めし衣にて、骨の如く簡素にて候へども、多くの濯ぎより柔らかく候き。顔料に印されざるこれらの衣は、盾にも招きにも候。一日の意味が仕草と言葉にて書かるるを待つ、空白に候。その空白の色は幽白に御座候。

他所、高き希馬拉雅にて、旅人は霧が山の峠を抱き、祈りの旗と霜に咬まれし石の周りに渦巻く朝を見出し候き。これは霧には御座なく候。霧は纏ひ、暈すものに候。これはより細きものにて候。道の上を擦り、次いで去り、かつて塵を抱かざりしやうな味の空気を後に残し候き。阿爾卑斯の谷にて、待雪草は古き葉を押し抜け、鐘形にて震へ、旧き季節の最後のぼろのあひだに候き。ここの世は雑物を空にされ、生き耐へるものまで削ぎ落とされ候き。

古き羅馬にて、癒す者は滑らかなる磁器の鉢を保ち候き。外は釉を掛けず、艶なく、触れれば涼しく候。その中にて香草と根を碾き、茴芹と茴香の香りを引き出し、粉を持ち上げて夏の記憶を吸ふ正しき瞬間を待ち候き。鉢は最初の光に煌めき、目がほとんど見逃すものを捉ふる柔らかき揺らめきに候き。京都より諾曼底までの厨にて、厨人は生地の着かざるやうに米粉を卓へ振り、あまりに細くて最初の触れにて消ゆる膜にて、掌の跡、あるいは麺棒の引きのみを残し候き。

天候もまた、時にこの輪郭を着候。布列塔尼の岸にて、海霧は日出の前に転がり入り、漁村を帳に掛け候。網は繋留の杭より下がり、朝は陸と海のあひだ、ありしものと捕へらるるものとのあひだに吊され候。霧は上がり、世は待ち、洗はれ、静まり候。

これらの輪郭を一日へ運ばむには、貴殿は朝食の前に亜麻の口拭を膝の上へ撫で、布の中の朝の沈黙を感じ候へ。最初の光に短き道を歩き、市の動く前に空気が顔を擦るに任せ候へ。見出だすならば、待雪草を一輪、窓縁の鉢に置き、終わりの後に続くものの静かなしるしとなし候へ。手を洗ひたる後、古き木綿、柔らかく飾りなきものにて乾かし、次のものへ手を伸ばす前の休らひに気づき候へ。

今日の色は幽白に御座候。
Lucky Color: GhostWhite — #F8F8FF終わりには形があり、始まりはその縁に静かに待ち候。

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