庭の方士の卓は、四つの物を以て設けられ候。細き杖、杯、刃、輝く円盤に候。各の道具は、思ひと実体との間の戸口に候。頭の上にて、輪の印は揺らめき、指先は開きたる気より斑の地を指し、空の息を根の間へ引き下ろし候。周囲にて果樹の園は静かに息し、柑橘の香あり、枝は果実にて重く、各の玉は掌の中の日にて、見えざるものが時と意とによりて糧となり得る証に候。
地中海の南の縁の木立にて、商人はかつて休むために一と息つき、その籠は遠き土地の収穫にて縁まで満ち候き。果実の破れたる皮の香は、香辛と海の塩とに混じり、分たれたる一房ごとに盟は結ばれ候き。手と心との道具が、野生の木より甘さを引き得るといふ約束に候。これが方士の技に候。注意深く学ばれたる術にて、世の己の模様より学び候。枝を接ぎたる園丁、あるいは宴と薬とのために汁と果皮とを引き出し候き料理する者の如く、牌の人の形は、供へられたるものの中に隠れたる可能を見いだし候。
この果実の歴史は、交換の歴史に候。北阿弗利加と黎凡特との隊商は、これを東と西とへ運び、僧は回廊の中庭にこれを植ゑ、その存在が疫病を遠ざけ得ると信じ候き。水夫は船倉にこれを貯へ、水夫の衰へを防ぎ、各の玉を刃にて注意して切り、汁は遠き港にて交易されたる銭の上を走り候き。祭の日、料理する者は皮を蜜漬けにし、蜂蜜とともに回し、辛抱と季節の転びとより運ばれたる賞を供へ候き。織物と写本とにて、その玉は贅沢と約束との信号として現れ、努力が豊かさをもたらし得るといふ徴に候。
海岸に沿ふ村にて、花弁と皮とにて染められたる布は市にて光を捉へ、商人の技を示し候き。その布は石と砂とに対して明るく、新しき技を求め、隣人より借り、試みて冒す意を印し候き。方士にとって、卓は常に試しと学びとの場にて、自然の生の材料と、心と手との道具とに囲まれ候。大西洋よりの嵐が風の奔りと突然の涼しさとを運び得る如く、牌の人の形もまた思はぬものを迎へ、各の変はりの中に、気を向くる機会、到りたるものを要るものへ変ふる機会を見候。
今日、人は香高き果実を朝食のために切り、味と努力とをともに味はふことも候。その乾きたる花弁を熱き水に浸し、湯気の思ひへ澄みをもたらすに任すことも候。卓の面を磨き、尋常なる面さへ意のための場となり得ることを思ひ出すごとも候。銭を集め、新しき企てのための印として一つを脇へ置くことも候。各の業は小さく候。されど意を以てなされ、意と正しき道具とが、世の供ふるものと合ひて、尋常ならざるものを生じ得るといふ、方士の教訓の響きに候。
今日の色は橙に御座候。
Lucky Color: Orange — #FFA500上は下に合ひ、日は可能性を以て開き候。