Colors for the Fool

今日の色を、牌より引く

牌を引く / 方士

方士の銀。中央の鏡に色が映る絵

銀

正位 · #C0C0C0

庭の卓は拱の下に待ち、四つの道具は順に置かれ候。細き棒、浅き器、鋭き刃、印されたる円盤に候。それぞれは尋常にて候。されどそれぞれは秘事を保ち候。棒は見えざる流れを動かし、器は朝の葉より露を集め、刃は枝を茎より分かち、円盤は土の収穫を量り候。卓の上にて気は動かず候。されど綬は捻れ、上げられたるものを根づきたるものへ結び候。方士の手は浮かび、選ぶ準備にて候。意は、形づくべき世無くしては存在せず候。

古の寓話にて、月の光る谷を明るく走る川の御座候。商人のかつて椀にかけ、指の間に篩ひたる石を載せ候。かかる岸に沿ひて、旅人は一と息つき、手首より疲れを濯ぎ、杯を満たし、面の揺るる銭と消えやすき鏡とへ割るるさまに気づき候き。遠き北の土地にて、山に彫られたる鉱山は、柔らかさのために重んじられたる淡き鉱を出し、匙と繊細なる鎖とへ加工され候き。鍛冶は灯の下に労し、鎚を以て見いだしを、旅人のための守り、交換のための印、聖なる油のための器へ形づくり候き。

市にて、同じ金属は日々の約束となり候。結婚の環は触れに涼しく、朝の光の中に指へ滑り、環そのものの如く耐ふる合意を印し候。鍵の一組は帯の輪より掛かり、その面は開かれ閉ぢられたる千の戸の摩耗を示し、それぞれは渡りを許し、あるいは世を遠ざけ候。祖母の縫ひ箱にて、細き針は糸を待って候。蓋の上がるにつれ光り、一つ一つは繕ひ、作り、かつて裂けたるものを合はす道具に候。

空は時に、柔らかき帳にて空模様を送り候。霜は一夜に窓の縁に集まり、夜明けの到るにつれ窓敷に塵の如く散り、裸の枝は日の溶かすまで薄き衣を着候。後に、雨は細き糸にて落ち、気を、土と心との両方を落ち着かす静けさにて織り候。これらの帳は消えやすく候。されど見る者に、変はりは穏やかなり得ること、澄みはしばしば最初に曇りたる如く見ゆるものより現るることを思ひ出させ候。

炉辺にて、小さき鋳塊は燭台の傍らに休らひ候。取引が握手と、温き蝋へ押されたる印とにて誓はれたる時よりの家宝に候。かつてこの金属は、薬を究むる者と錬金の士との同じく求め、その性質は尋常なるものと奇蹟なるものとの縁に跨り候き。古き客間の鏡を縁取り、逆さまにされ再び正されたる世を映し、求める者に顔と手との両方、上なるものと下なるものとの両方を見させ候き。

今日、人は地図の上に川の路を辿り、しかしてその岸に沿ひて歩み、水と石との戯れを見ることも候。別の時代より伝へられたる器具の一組を磨き、簡素なる食事に用ひ、日々の儀を尊ぶことも候。手紙は簡素なる印にて封ぜられ、しかして路へ置かれ、一つの手よりいま一つの手へ約束を運ぶことも候。あるいは静かな朝、針に糸を通し、布を抜け、失はれたると思はれたるものを繕ひ、一つの辛抱強き動きの中に過去と現在とを合はすことも候。

今日の色は銀に御座候。
Lucky Color: Silver — #C0C0C0上と下とを合はさんとする意を以て、変はりは貴殿の卓にて備はり候。

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