Colors for the Fool

今日の色を、牌より引く

牌を引く / 星

星の矢車青。中央の鏡に色が映る絵

矢車青

正位 · #6495ED

女は静けき池の縁に跪き、膝を地に押し候。各々の手に瓶を持ち、注意して傾けて水を流し候。あるものは池へ注ぎ、それを満たして生きさせ、残りは渇きたる地へ流れ、ひびと消えたる根へ沈み候。女の上、空は開き、澄み候。大きなる星が確かなる光にて燃え、七つのより小さき伴に囲まれ、女の辛抱なる仕事を見守るかの如く候。空気は柔らかく、遠き雨を示す涼しさに触れられ、空の約は女の行ひの約に響き候。失はれたる何かが帰りつつ候。

池の先の馴らされざる畑にて、細き野生の花が、去年の犁の残したる畝のあひだに育ち候。これらの植物は矢車菊にて、星の如き花より名を得、嵐の後の朝の色に候。幾世のあひだ、村人はその種を前掛けの懐に運び、野菜の区画と大麦の列の縁に沿ひて散らし候き。最初の花の現はれたるとき、老いたる女は暁にそれを摘み、花弁を花輪に編み、家に静けさをもたらさんと望み候き。花弁は海を越えて送らるる手紙に入れられ、送る者の心の確かなること、答への来る前に幾年が過ぐるときにも希望の堪へるといふ徴に候き。

農夫は、風の中に花の頷くやうにて天候の徴を読み、この植物の栄ゆるところ、地は冬の噛みより復すと信じ候き。山の峠を越ゆる牧人は、時に溶けたる雪の細き流れの傍に頷くこれらの花の一叢を見出し、それを合図と取り候き。春が地を柔らかくしたること、群れの食み得ることに候。僧は、壁に囲まれたる庭の辛抱なる耕作者にて、乾かしたる花の頭を亜麻の香袋に潰し、巡礼の袍の裾に縫ひ込み、花の在りかが旅人の恐れを和らげ、熱したる気性を冷やすと信じ候き。

賑やかなる市の町にて、商人は紐にて結ばれたる小さき束を売り、都に住む者が開けたる畑の記憶を慕ふことを知り候き。帽子を作る者は霊感を求めて花を広き縁の帽子に押し、縫ふ女は小さき花弁を紐に縫ひ込み候き。祭の夜、少女は一つを耳の後ろに挟み、祖母は一握りを雨水の鉢に落として家に香を付け候き。台所にて、蜂蜜に浸されたる一つの花弁は麺麭に微かなる甘さを与へ、或は家の調理の頁のあひだに押され、もう一年の収穫の希望を印し候き。

草原と荒野にて、良き天候の来ることは、終はりのなき空の下にこれらの花の突然の現はれにて印され候き。空気は澄み、日は沈む前に残り、牧人の子どもは花を集め、鎖に通し候き。老人は若きを思ひ出し、飲む水に花を浮かべ、心の明瞭さをもたらすと言ひ候き。村の癒す者は、乱れたる霊を鎮めんとて呼ばれ、眠る子どもの傍に花を置き、その柔らかき約を信じ候き。

今日、貴殿は机か寝台の傍かに野生の花を置き、或は一つの花弁を温き水に浸して日の沈むとき啜ることにて、希望を近くに持ち来たり候。花を手帳に押し、或は窓の傍の鉢に浮かべ、更新と世話との静けき徴となし候。

今日の色は矢車青に御座候。
Lucky Color: CornflowerBlue — #6495ED水の地へ帰るを信じ、堪へたる花の柔らかき在りかを見、希望の改まるところに上なる星は響き候。

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