Colors for the Fool

今日の色を、牌より引く

牌を引く / 正義

正義の白。中央の鏡に色が映る絵

白

正位 · #FFFFFF

剣は直立して輝き、刃は空気を分け、涼しく決然と、完全なる均衡へ落ち着きし秤の傍に候。その後ろに広き亜麻の布が掛かり、面は滑らかに平らに引かれ、飾りにも破れにも御座なく、ただ静かに在り候。外にて、世界は正午に立ち、雲なき空の下にて蔭は削ぎ落され、すべての線は鋭く、何ものも蔭に隠れず候。これらは正義の像に候。澄み、秩序、媚びず隠さぬ開けたる平らかさに候。その平らかさは白に御座候。

古き広間にて、判者は遠き畑の慎みたる手にて織られし、木綿と亜麻の流るる衣を着候き。飾らぬ衣服は、偏らぬことを示し候き。法廷にて見らるる各々の者は、次の者と同じ扱ひを受くるといふ約束に候き。社の神職もまた、晒したる亜麻の筒衣に身を包み、世界と聖とのあひだに立ち候き。儀式は敬と同じく、透き通ることを要すといふ思ひ出に候き。家にて、朝の卓は乳の瓶と米の鉢にて整へられ、共に単純にして平ら、飾りなき養ひを渡し候。各々は印に候。正直に下されたる判断、偏りなく与へらるる養ひに候。

人は、霧の上がり何ものも隠れず残らぬ所に、澄みを求め候き。安那托利亜の山にて、旅人は智の社の大理石の階に立ち止まり候き。床は掃かれ磨かれ、優き艶消に、昼の光を映し候き。北の冬にて、世界は落ち来る雪に覆はれ、すべての足跡は現され、何ものも注意を逃れず候。雪は世界を静め、すべての音と仕草に正直を求め候。正しき行ひの呼ばるる時、長老は新しき帆布の筵、印なきものの上に集ひ候き。決は、過去の染なき所より始まらねばならぬことを、皆に思ひ出させ候き。

商にても、焼師は木綿の薄布にて粉を篩ひ、実あるものと殻とを分くる細かさを求め候。古の中国の紙漉は、紙料を広き紙へ圧し、風に乾かし、筆の一画の外に印を帯びぬまで待ち候き。判断、布告、すべての者の見るために記されたる真実に候き。染師は生絹の反を整へ、沸かし清め、布が新しき朝の如く手付かざるまで待ち候。

空の雲なく日の高く立つ時、屋根と露台は同じ平らかさにて光り候。空気は霞より自由、すべての可能へ開き候。市の日、商人は石板の上に白墨にて勘定を記し、各々の線は労なくしては消せぬ記録に候。かかる材料は正直を求め候。何ものも層の下に隠されず、曖昧へ擦られず候。

この日を尊ばんとする者は、厨の卓を掃き新しき布にて覆ひ候。あるいは磁器の杯へ水を注ぎ、意図を以て飲み候。使はれざる紙に短き真実を書き、畳みて仕舞ひ候。あるいは日が頂点に立つ空の下を歩き、歪みなき世界を感じ候。

今日の色は白に御座候。
Lucky Color: White — #FFFFFF澄みと均しさは各々の行に伴ひ、真実は開けたるものと飾らぬものの中に住み候。

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