正義
XI
正位
剣と秤が御座候。正義は、感情を消したる冷たさには御座なく候。両側に同じ光を当て、偏りを量として見ることに御座候。
剣は決めることに御座候。秤は比べることに御座候。原因と結果は、道徳の台詞と成る前に、一つの行為と一つの帰結として並び候。
今日のこの牌は、自らに都合よき側のみを量らず、両方の皿に同じ誠実さを置くことを象り候。
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白 澄みと均しさは各々の行に伴ひ、真実は開けたるものと飾らぬものの中に住み候。
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銀 各々の行は開けたる空気の秤の如く正しく量られ、公平は卓に坐りて明らかに見ゆ候。
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鉄青 澄みと公平は、貴殿の各々の行に侍り候。
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金 公平を貴殿の鏡となし、正午を証人となせば、各々の行にて値と真実は共に坐り候。
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深紅 均衡は澄みを招き、静かなる儀式は志を鋭くし候。
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象牙 一日は量られ明るく、真実は優しく残る印を残し候。
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亜麻 貴殿の敷く布は正直なる勘定の始まりにて、均衡は心を用ひて整ふるものの中に御座候。
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王青 均衡は澄みの伝統に遇ふ所に見出され、公平は最も小さき仕草にても耐へ候。
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雪白 正直なる行は清き跡を残し、正午の明るさは一日の量りを導き候。
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浅鉄青 正午の澄みは貴殿の選択を導き、正義は正直なる道具と開けたる空に住み候。
逆位
秤は傾きたるまま、傾き候はずと言われ候。判決が先にあり、事実は後より並び替へられ候。あるいは、公平を求めるあまり、決める剣を鞘に戻したるままに候。
正義が逆位となれば、責任は他人の皿へ移り候。自らの行為と、その結果のあひだに、説明の言葉が挟まり候。
今日のこの牌は、自らの側の皿に何が載り候かを数へることを象り候。
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薄墨 小さき行は空しき所を満たし、世界の世話さるる時、正義は戻り候。
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鼠 待ちは世話にて満たされ、間にても何かは中心へ戻り候。
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黒 不在にても定かさは小さき静かなる行にて呼ばれ、雨と火に巡りある如く、正義にも巡りは候。
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濃石鼠 待つものを戻し、怠られたるものに家路を見出させ候。
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臙脂 忍耐は時に唯一の証人にて、不在にても意図は跡を残し候。
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濃赤 各々の行は均衡を招き、秤は守る者を待つとも、招きは残り候。
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石鼠 法廷は証人を待ち、屋根は雨を保ち候。
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茶 定かに踏み、見えぬ業への信を保ち候。
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火赤 貴殿の家は堅く立ち、要る在席の欠けぬことに候。
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赤茶 赤茶は欠けたる者を家へ導くか、貴殿の待つ決に重みを与へ候。