Colors for the Fool

今日の色を、牌より引く

牌を引く / 教皇

教皇の亜麻茶。中央の鏡に色が映る絵

亜麻茶

正位 · #F5F5DC

教皇は大理石の柱のあひだに立ち、式の正式なる亜麻を纏ひし古き人に候。鍵は手より下がり、濾されし神殿の光の中に柔らかく輝き、二人の静なる侍者は足もとに跪き候。空気は羊皮紙と麺麭との薄き香にて候。ここにて伝統は理論には御座なく候。生きたる受け継ぎ、今夜のはるか前に石に据ゑられし丁寧なる行ひの行列に候。古き仕方は覚ゆらるるのみには御座なく、行はれ候。繰り返さるる仕草、囁かるる祈、聖なる塊の渡し、動きの一つ一つは聖所の良く磨かれし床より立ち上り候。

彫りし戸口の外にて、世界は早朝の霧の静なる静けさによりて和らげられ候。肌に柔らかく押し、涼しく乾きたる類の天候に候。その向ふの畑にて、小麦の高き茎は自らの重みの下に頭を垂れ、収穫を待ち候。都にて、麺麭屋の手は生地を丸に形づくり、影の窪に収められし袋よりの細き粉にて掌に塵を振り候。玉石の路地を下り、僧は犢皮紙の束を臂の下に携へ、言葉は丁寧なる人の手によりて記され候。町の家は今静かにて、石と漆喰の壁は数百年の日課に響き候。擦り切れし敷石の床を横切る箒の掃き、卓の亜麻の布の丁寧なる折り、日曜の日の光のための釘の上の藁の帽の休らひに候。

これらは連続の物と儀式とに候。僧院の砂にて磨かれし長椅子、木の鉢に量られし大麦の淡き粒、見習の衣に縫ひ付けられし彫りし骨の鈕に候。神殿の下の地下の間にて、塵は石板に彫られし名の周りに纏ひ、涼しく乱されざる静けさの中にこれを保ち候。上にて、祭司は脂の蝋燭を灯し、炎は祭壇のすぐ上にて揺れ、幾代を通じて渡されし言葉を語り候。二人の侍者はその声に和し、来るすべての年のために行を記憶に収め候。織りし筵の上に跪き、繊維は粗く候へども耐へ、曇りし空の下に羊の草を食む遠き畑より持ち来たらされし同じ類に候。

この場所にて、歴史は大なる記念には御座なく、常なるものの柔らかき執拗さに候。夕食のために割られし謙なる塊、その皮は土と忍耐との味を運び候。系図の墨せられし羊皮紙、縁にてわずかに巻くことに候。年長者が古き収穫の物語を語るあひだ、粘土の鉢より湯気立つ大麦の粥の香に候。仕草の一つ一つは鍵にて、定まりし手と良く世話せられし道具とを貴ぶ世界の中の、次の時刻、次の日を開き候。教皇の教ふるは、発明にては御座なく、すでに与へられしものの形をいかに保つかを示すことにて候。

今夜、貴殿は圧されし亜麻の如き手触りの表紙の書を開き、書かれし行を指にて辿り候。あるいは塊を膨らませ、清き布巾にて覆ひ、これを教へし手を覚ゆ候。あるいは緩く均しき筆にて床を掃き、あるいは炉棚の杯に乾きし小麦の小さき一枝を置き候。世話と繰り返しとに根ざすこれらの小さき行ひは、帰属の基石に候。

今日の色は亜麻茶に御座候。
Lucky Color: Beige — #F5F5DC古き仕方は、貴殿とともに静かに立ち候。

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