Colors for the Fool

今日の色を、牌より引く

牌を引く / 星

星の紺。中央の鏡に色が映る絵

紺

逆位 · #000080

夜の庭は静止し、池の縁はかつて水の溢れしところにて脆く成り候。星は残り、静けさの先に固定され候へども、その光は涼しくして遠く候。二つの瓶、粘土にて忘れられ、柔らかき手がかつて置きたるところに正確に休み、その口は今は乾き、その重みは変はらず候。かつて希望にて注がれたるものは、開けたる空気の中に乾き候。湿りにて柔らかくされざる地は、残したる印を通じてのみ水の形を覚え候。

この庭より遠き別の世界にて、海の緩き転びと静けさが御座候。星座を導きのために学ぶ者により図にされ、越えられ候。木と鉄の船体は深く知り得ざる水を横切り、乗組は遠き光の描きたる図を信じ候。上にて、空は早き時刻に最も澄み、地平は海と限りなき空とのあひだの刃に候。船倉にて、帆布は畳まれて掛かり、綱は注意して巻かれ、各々の結びは用意と日課との言葉に候。船長は墨の滲まざる日誌を保ち、鐘と鐘とのあひだの沈黙にて、船人は真鍮を磨き、家の話、雨に浸りたる港と、決して皮膚を去らざる塩とを思ひ出し候。

制服は戸の後ろに掛かり、押されて正式の言葉を待ち候。その鈕は灯の光の中に静かに閃き、布は儀式の記憶を運び候。ある香が御座候。帆布と脂、油と羊毛との混じりにて、海へ行きし者のみに属し候。遠き港よりの手紙は折り目を付けられ褪せて着き、薫衣草か詩の断片かと共に包みに包まれ候。卓にて、杯は古き図より切られたる杯敷の上に置かれ、羅針の薔薇の跡が木目の中にほとんど見えず候。嵐の集まるとき、空気は待ちにて重く、世界は灯の円と、硝子の上の雨の確かなる律とに狭められ候。

台所にて、薬缶が古き竈の上に鳴り、誰かは傷みたる杓子にて鍋を攪き、かつて船歌にてありしやも知れぬ歌を口ずさみ候。食料庫は漬けたる魚と塩漬けの野菜の罐を抱き、長き旅の不確かさに対して脇に置かれたる補給に候。一組の牌が麺麭の傍に坐り、静けき手が切り配る用意に候。廊下にて、長靴の対が乾きつつ立ち、底は丸石と波止場の模様にて印され候。机の上に開きたる航海日誌が灯の光の下に微かに光り、その頁は一覧と半ば覚えられたる位置とにて満たされ候。

今夜、貴殿を地に着くる小さきものが御座候。制服か好みの上衣かを押し、布が尊厳にて貴殿の場所に掛かるを任せ候。記憶を抱く杯敷の上に杯を置き、微かなるもののみにても、それがもたらす静けき秩序に気づき候。用意の所作として鈕か真鍮の一片かを磨き、その行ひが遠き地平を思ひ出さしむるを任せ候。詩の一行を日記に写し、次の澄みたる夜のために保ち候。

今日の色は紺に御座候。
Lucky Color: Navy — #000080遠き光の変はらざるを信じ、瓶は空にてなほ星は上に御座候。

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