Colors for the Fool

今日の色を、牌より引く

牌を引く / 世界

世界の森緑。中央の鏡に色が映る絵

森緑

正位 · #228B22

葉の花環は踊る人を囲み、足取りは軽く確かにて、腰の綬は一つの巡りを結び、四つの生きものが見守りとして隅に立ち候。牌の境は壁には御座なく、生きたる縁、枝と完成の静かなる律に印されたる通路に候。ここにて世は、古き森の静けさの中に在り、終わりは始まりを生み、すべてのものは時と育ちにて織り合はさるることに候。その森の色は森緑に御座候。

世の森の心にて、空気は涼しく、樹脂と湿りたる壌土の香にて豊かにて候。高き幹は古き大聖堂の如く立ち、冠は頭上にて合ひ、斑なる日を入れる庇ふ屋根をなし候。古の欧羅巴の林地にて、狩る者と採る者は丁寧に動き、橅と橡の根にて茸を摘み、夜明けに野蒜を集め候き。さらに東、露西亜の隠棲の僧は、唐檜の厚き立ちの傍にて祈りを読み、衣は倒れし丸太を巻く羊歯を擦り候き。北亜米利加にて、広葉の樹と常緑は阿帕拉契の伸びにて編み合ひ、その影は狐と鹿の家、森の中心に住まふ知恵を代より代へ語る物語の家に候き。

これらの森は神話とならはしを形づくり候き。古の希臘にて、月桂の枝は勝者に冠せられ、終はりたる旅と得たる誉の、生きたる印に候き。喀爾巴阡より阿爾卑斯まで、羊飼ひと村の人は久しく薬草と枝を集め、祭の時に環へ編み、一年の閉ぢと次の年の開きを印し候き。西阿弗利加にて、聳ゆる巨木の庇ひの下、家族は柯拉の実と野芋を集め、雨季ごとに自らを新たにする地の贈り物に候き。日本にて、森は沈黙の伴に候。杉の林は社を囲み、土地の人は紙の祈りを小枝へ結び、古き蔭に住まふ霊を托し候。

交易と技は常に、森の静かなる秩序に従ひ候き。木樵は社と家のために梁を形づくり、薬草の者は癒す茶のために葉と毬果を干し候き。北欧の工房にて、彫る者は樺と赤楊の落ちたる枝より鉢と匙を作り、育ちの忍耐を尊び候き。蘇格蘭の高地より巴爾幹までの家にて、人は野の青菜を煮て簡素なる食事となし、あるいは運と再生のために樅の枝を扉の上に掛け候き。

これらの林の中の天候は、それ自身一つの世に候。雨の後、地は輝き、葉の一つ一つは震ふ滴を保ち候。春、樹液は上がり、下草は忙しき虫にて鳴り、秋は針葉の緩き流れと、一歩ごとに敷かるる柔らかく香る落葉を運び候。冬は冠を鎮め候へども、生は下に待ち、雪解の来ると同時に再び始むる支度に候。綬は真に結び切られず、次の季節、次の舞のために環に候。

今日、人は近くの園の高き枝の下を静かに歩み、あるいは薬草の一把を集め、厨の卓の鉢に置き候。野の青菜にて簡素なる食事を整へ、あるいは新しき枝の環を編み、再生の印として扉の上に掛け候。かかる仕方にて、世の巡りは尊ばれ、森の静かなる力は家へ来り候。

今日の色は森緑に御座候。
Lucky Color: ForestGreen — #228B22深き森の心は貴殿を先へ導き、古き林の平安を胸の近くに保たせ候。

世界へ戻る