Colors for the Fool

今日の色を、牌より引く

牌を引く / 世界

世界の金。中央の鏡に色が映る絵

金

正位 · #FFD700

編み合はされ、切れざる葉の花環は、中心にて軽く歩む踊る人を縁取り候。葉の一つ一つは忍耐にて形づくられ、定常の手により薄く押され、石膏の下地に置かれ、耐久と技の約に候。四つの生きものは定められたる隅より見守り、完成の縁に置かれたる番に候。踊る人の動きは流るる如く祝ひにて、綬が世の縁の周りに引かれ、一つの巡りを結ぶが如くに候。完成はここにて煌めき候へども、終わりには御座なく、帰りと再生の両方を迎ふる、続く螺旋に候。その煌めきは金に御座候。

貨幣が君侯の顔を帯び、婚礼の環が待つ手へ滑るより久しく前、鉱石は山の脈より抉られ候き。片と塊は、砂金の皿にて土を篩ふに足る忍耐の者の得たるものにて、河と嵐、水と望にて皺みたる手の物語を語り候き。帕克托羅斯の岸の近く、弥達斯はかつて彷徨ひ、その触は願の荷を帯び候き。そこ呂底亜にて、最初の貨幣は打たれ、小さく印され、掌より掌へ、手に取る約として渡り候き。鉱石は鍛冶の坩堝にて溶け溜まり、汗は玉と成り、火は滓を舐め候き。磨きの者は面の一つ一つより沈黙の輝きを誘い、石の中に横たはりたる艶を顕し候き。科爾基斯にて、羊毛は枝に掛かり、旅がすべてに値する者に求められ、人の手の届くところへ運ばれたる、不可能なる成就の印に候き。

世紀と大陸を越え、石膏の下地に置かれたる箔は写本、穹、聖像を飾り、最も軽き息にもひらひらするに足る薄さにて候へども、図書館の静けさと教会の静けさの中、代々耐え候き。市の雑踏にて交はされたる貨幣、誓の静けさの中に交はされたる環、いづれも境の渡られたることと約の封じられたることを印し、仕事の終わりに綬を結ぶことと同じく最終にて必要に候。世の巡りはかかる品にて量られ候。河の水の中を回る砂金の皿、重きものを軽きものより篩ふことに候。集められたるものを溶かし煉る坩堝に候。最後の輝きを引く磨きに候。神話にても、亜爾戈の船人の上に掛かりたる羊毛は、試しにして賞、旅にやはり意味のありたる印に候き。

静かなる天候、雷の褪せ、光の柔きとき、誰かは指と親指のあひだに貨幣の縁を辿り、金属に押されたる歴史の印を感じ、間を置き候。他の者は古き書を開き、指先を、箔の石膏の下地に置かれたる繊細なる煌めきの上に走らせ、世話と忍耐が幾世紀の塵をも超えて残ることを見候。婚礼の環は手に、あるいは抽斗に残り、涼しく滑らかにて、誓と巡り、巡りが閉ぢて再び始まる仕方の思ひ出に候。世の豊かさはこれらの小さき手に取るものに集められ、手と心と物語の会ふ場所を印し候。

今日、貴殿はしばし貨幣を持ち、そのなしたる旅を考へ候へ。環あるいは印を磨き、それが知りたる手と約のすべてを思ひ候へ。葉を書に押し、あるいは終はりたるものの周りに綬を結び、一日を形づくる閉ぢと祝ひの行ひを尊び候へ。小さき仕草の一つ一つは花環の糸、巡りが今は全きといふ静かなる肯定に候。

今日の色は金に御座候。
Lucky Color: Gold — #FFD700貴殿の日は、結ばれたる綬と守られたる約にて終わり候。

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