Colors for the Fool

今日の色を、牌より引く

牌を引く / 世界

世界の白。中央の鏡に色が映る絵

白

正位 · #FFFFFF

環は踊る人の周りに閉ぢ、頭上の花環は静かなる約の中に輪をなし候。四つの生きもの、牡牛、獅子、鷲、人は隅に位置を保ち、忍耐にて定常に候。巡りは終はり、旅は全きに候。一つの線の終わるところ、綬はそれを結び、努力より安らひへ、励みより平安への渡りを封じ候。花環に沿ふ点の一つ一つは一歩、葉の一つ一つは認められ祝福されたる刻に候。

最も高き頂にて、地が空に会ふところ、地面は絶えざる雪の下に消え、境の解くる国、沈黙の治むる国を形づくり候。これらの頂は地の閾にて、旅する者は谷と森の重みを後に残し候き。世の神話の物語にて、かかる峰は神の住まひ、あるいは賢者の隠棲と見なされ、澄みの明け、荷の溶くる場所に候。山の覆ひは環をなし、絶えざる囲ひにて、花環の完成の約に響き候。頂に到る巡礼は印を残し候。滑らかなる貝、石英の一片、石塚に挟みたる書き付け、終はりたる道を印す小さき閉ぢに候。その覆ひは白に御座候。

遠き国にて、砂漠は拡がり候へども、ある時は優しき霧に襲はれ候。この霧は夜明けに転がり入り、険しき岩を軟らかくし、距離の厳しさを消し候。人は早く起き、その触より水を集め、その日のために粘土の壺へ入れ候。この霧は疲れたる目に休息を運び、思ひて集めらるるとき、庭と心の両方を養ふといはれ候。古き物語にて、霧は旅する者が無事に過ぐる帳にて、世は巡りにて隠され顕され候き。

家の内にて、布は寝床の上に垂れ、涼しく洗ひ立てにて、長き日の動きの後に休息の可能なる印に候。世の厨にて、煮る者は粉を振ひたる板の上にて生地を捏ね、雲は手の律と忍耐とともに立ち候。麺麭は作られ、旅の養ひにて、割らるるとき、終わりと始まりの分かつことを印し候。最も静かなる角にて、羽は机の上に横たはり、空を見えざる線にて引きたる鳥の残したるものに候。羽は繊細にて、ほぼ重みなく、動きと帰りの小さき思ひ出に候。

遠き都の商人はかつて、絹の道を渡るとき亜麻の衣を着候き。亜麻より織られ、通気にて名高き衣に候。これらの衣は、いかなる気候にも備へたる印、山の冷気より河の谷まで適応する能に候き。社と集会の家にて、蝋燭は灯され、蝋は優しく溜まり候。炎は静められたる世、巡りは続くこと、終わりが新しき始まりを形づくることの約を表し候。

庭にて、球根は地の下に横たはり、霜を待ち越し候。季節の回るとき、花弁は地の殻を破り、空へ開き候。最初の花は満ちて印なく、卓のために集められ、あるいは窓の棚に置かれ候。埋もれたるものは再び起き、いづれの閉ぢも、新しく全きものの始まりを含む印に候。

今日、貴殿は窓を開き、朝の霧を貴殿の家へ漂はせ、あるいは休息あるいは再生のために新しき亜麻布を寝床へ撫で候へ。手にて麺麭を形づくり、膨らむを見、あるいは机の上に羽を保ち、終はりたる旅の品位を思ひ出し候へ。いづれの行ひも優しき巡り、旅の後に結ばれたる綬に候。

今日の色は白に御座候。
Lucky Color: White — #FFFFFF静かに動き、世を貴殿の周りに集まらせ候へば、完成は己が沈黙の悦びを運び候。

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