Colors for the Fool

今日の色を、牌より引く

牌を引く / 運の輪

運の輪の萌黄。中央の鏡に色が映る絵

萌黄

正位 · #00FF7F

運の輪の牌は、大なる輪を示し候。常に動き、定まらず候。縁の周りには、時の巡り、運の昇りと降りを表す獣らが御座候。獅子、鷲、牡牛、過ぎ行くものを記す見守る者に候。輪が上へ回る時、世界が冬より覚むるが如くに候。霜の退くにつれ、細き茎は地を押し分け候。若き薄荷、小川の傍にて摘む野生の芹、芦筍の初の穂に候。庭の床と湿りし草地への到来は、望への静かなる呼びにて、新しき巡りの始まりを印し候。古き村にて、これは風景が静けさより新たなることへ移る時、輪の巡りを足元に感じ得る刻に御座候。

神話と歴史を通じ、人はこの初の印を見守り候き。羅馬の世にて、厨の者は豌豆の蔓の先を摘み、鍋のために折り候き。初の収穫は、来たる季節の運を運ぶと信じ候き。僧院の薬草園にて、足元に潰されたる竜蒿か百里香の香は、運は最も小さき仕方より始まり得ると思ひ出させ候き。川縁にて、水芹は集められ束ねられ、その脆き茎は、世界は再び変るべく定まりしと囁き候き。されば輪は、運の印のみには御座なく候。葉と芽の言葉にて書かれたる、生の絶えざる帰りに御座候。

変る都と曲りたる田舎の路にて、人は常に、この初の食し得る草に安心を見出し候き。長く冷き旅の後、香芹と新しき羅勒の籠を市へ持ち来たる商人は、運の転じ得る約束を感じ候き。牧人は湿りし草に臥し、柳の若枝を編み候き。新しき芽が指に附き、地より吉を引かんとする小さき行に候き。厨にて、擂粉木は柔らかき茴香と甘牛至を碾くために置かれ候。輪が再び日へ向ひて後にのみ来る味に候。これらは日々の術の印と道具にて、すべての運の下にある拍子へ手を結び候。

輪は教へ候。各々の巡りは、行への招きに御座候。降りの前の穏かなる昇りを捉へ、今の時を尊ぶことに候。今日、貴殿は新しき薄荷の葉を懐に挿むか、窓縁の浅葱の鉢を世話し候。小川の傍を歩き、野生の芹を探すか、夕の食事を明るくするために香芹を集め候。茶のために薬草を摘む小さき行さへ、回りつつある輪に触るる仕方にて、新たなることと可能との思ひ出に御座候。木の匙、土の鉢、厨の庖丁、貴殿をこの巡りへ繋ぐ単純なる道具に候。

輪の言葉にて、運とは、手の下の柔らかき芽の感と、口の中の新しき薬草の味に御座候。巡りは戻り、各々の傾きの後に、新しきものが萌黄にて昇るといふ信に候。

今日の色は萌黄に御座候。
Lucky Color: SpringGreen — #00FF7F運の初の芽は、今日、貴殿の手を導き候。

運の輪へ戻る