太陽の牌が逆位のとき、その明瞭と祝ひとの約束は退き候。世界は容赦なき空の下に残され、あまりに明るく、すべての影を薄く引き、風景より歓迎の陰を洗ひ候。先の道は淡き帯となり、細き塵は一歩ごとに立ち、大陸を越えたるかのごとく感ずる靴の爪先を擦り候。乾きたる風は、幾週も雨を見ぬ土の香を運び、かつて草の育ちしところの道に割れは深まり、地平はそこにあらぬ水の幻にて煌めき候。その色は木茶に御座候。
かかる場所にて、耐へる構造は、労働と生き残りの必要とにて形づくられたるものに御座候。頑き樹の幹より建てたる垣は境を印し、その面は日と砂とにて滑らかに磨かれ、旱と嵐とを通じて確かに立ち候。木工は、最も早き日より、これらの材を梁と板とのために頼み候き。飾りのためならず、熱によりて外の世界が剥ぎ取らるるときにも、屋根あるいは荷車の重みを支へ、長く残る能力のために選ばれたる材料に御座候。田舎にて、樽と箱とは納屋と市との陰ある隅に積まれ、側面は業の長き記憶を示し候。道具よりの欠け、収穫の季節よりの染み、多くの手の微かなる艶に御座候。
内にて、日が戸外を住み難くするとき、卓は家の中心となり候。板は刻みと捏ねとの日々の律によりて傷付き、その縁は肘によりて丸くなり、その面はすべての食事と話との証人に御座候。時に、擦り減りたる帆布の覆ひが卓の面を護り、その繊維は幾十年の使用よりほつれ候。屋根裏あるいは小屋にて、乾きたる土と砂とにて固まりたる古き靴が、なされたる旅の静かな証として並び、その縫ひ目は横切りたる野と、後に残されたる町との記憶を保ち候。
日の圧は、停まり、基本へ戻ることを招き候。手の中の木の予測し得る重みの中に慰めが御座候。汁を攪拌る匙としてにせよ、壊れたる蝶番を直すために用ゐらるる道具としてにせよ候。塵の道を短き距離さへ歩くことは、貴殿に足下の地を感じ、風と時との刻みたる線を辿る機会を与へ候。貴殿は樽の縁の上に指先を走らせ、あるいは窓を開き、乾きたる気をして帷を動かさせ、遠き場所と、一つが他とよく似たる日々の確かな業とを思ひ出させることも候。
太陽の逆位のとき、世界は眩しさを生き延びるものへ削ぎ落とされ候。梁の強さ、擦り減りたる靴の忍耐、厨と庭とにての伝統の持続に御座候。熱はすべての細部を平らにするとも、先に来たりし者の形づくりし道具と道とは耐へ候。日の意味の見出ださるるは、これらの静かにして頼むに足る物の中にて、深みと色との涼しき帰還を待つことに御座候。
今日の色は木茶に御座候。
Lucky Color: BurlyWood — #DEB887木茶は耐久と記憶と、役立つ物の堅き平安の色に御座候。