頭上にて、光は硬く下り、風景のすべての縁を平らにし候。牌の世界にて、馬上の童は終はりなき炎の下に目を細め、かつて温かく感ぜられしものは容赦なきものとなり候。旗は渇きたるやうに掛かり、花は頭を傾け、陰なき空に対して鋭き浮き彫りに刻まれ候。道の長く乱れず伸び、砂が踝の周りに渦巻き、一歩一歩が乾きたる頑ななる持続の中に前へ押す日に御座候。その色は薄砂に御座候。
かかる日、すべての旅は足に感ぜられ候。地は乾き、草は脆く候。古き者は、足の裏のための覆ひを縫ふことを記憶し候き。足を抱くやうに形づくられ、移ろふ砂丘と不揃ひなる林の床とに足る柔軟さに御座候。これらの靴は、川岸と獣の道との記憶にて、かつて同じ道を旅せし生き物の皮より作られ候。縫ひの一つ一つは腱にて留められ、荷物の中に畳むに足る柔らかさ、終はりなき歩行に耐へるに足る強さに御座候。それらは樺の森の狩人と、粗い道に沿ふ商人とに着られ、地そのものが肌まで焼くところ、必要より生まれたる道具に御座候。
広き平原の話にて、人は巨大なる空の下、火の周りに集まり、乾きは幾週も終はりなく伴に候き。旅と旅との間に、一種の儀式が御座候き。塵は靴より払はれ、折れと印との一つ一つが石と棘との記録に御座候。織りたる筵を張る家にて、一足は戸の傍らに据ゑられ、その存在は、開けたる地より安全に帰りし誰かの静かな印、あるいはなほ来る旅の沈黙せる約束に候き。貴殿が近く見れば、面の一つ一つの中に長き歩きの記憶を見得候。足の曲るところの折れ、砂の擦りよりの滑らかさ、誰かの歩みの形が革の中へ深く押されたることに御座候。
神話は道を、教師とも試練ともの両方として語り候。ある話にて、英雄は探求の始まりにこれらの靴の一足を与へられ、熱と岩と棘とに対する護りの印に御座候。その簡素さの中に知恵が御座候。足を庇ひつつ、旅する者を地より決して分けぬことに御座候。履きと感とは、屈せぬ日の下の旅の印を運び、一里程の一つ一つが稼ぎ記憶され候。
今もなほ、この耐久の感を尊ぶ静かな方法が御座候。人は柔らかく良く作られたる室内履の一足を取り、戸外へ踏み出して足下の路を感じ、家を地平へ結ぶ長き道を記憶することも候。小さき刷毛は戸の傍らの靴を世話して、古き塵を払ひ、新しき歩きのためにこれを整え得候。古く柔軟なる皮の一枚は袋へ縫はれ、種あるいは銭を保ち、なされたる旅と、なほ待つ旅との私なる形見となり候。
今日の色は薄砂に御座候。
Lucky Color: Moccasin — #FFE4B5簡素なるものの静かな力を尊ぶ日にて、慎重に歩けば印の一つ一つが旅の一部に御座候。