Colors for the Fool

今日の色を、牌より引く

牌を引く / 太陽

太陽の砂茶。中央の鏡に色が映る絵

砂茶

逆位 · #F4A460

太陽の牌は、その座より傾き、温もりを苛酷なる線に散らし候。光は容赦なく、陰と輝きとの間の穏かな階を呑み、先の道は平らにして脆く塗られ候。逆位の太陽の世界にて、道は塵と熱との硬き帯として伸び、古き交易の記憶にて煌めき候。駱駝の隊商はかつてかかる平原を横切り、小石の一つ一つと、ぼさぼさの草の房の一つ一つとが、正午の重みの下に震ふやうに見え候き。光のあまりに激しく落ちるとき、地そのものが乾き、旅する者の草履は土の粒を集め、一歩一歩が忍耐と耐久との量りに御座候。その色は砂茶に御座候。

黎凡特の焼きし市、あるいは亜米利加西南の廃れたる町の朝が御座候。光が漆喰の壁と路地の煉瓦とに当たるとき、影さえ退き、貴殿の衣の縫ひ目に努力の滓のみを残し候。かかる時刻、厨は避難の場所にて、貴殿は木の匙へ手を伸ばし候。その柄は時と擦り減りたる掌とにて形づくられ、あるいは麺麭へ手を伸ばし候。その皮は、日に枯れたる空の下にかつて漣を打ちし小麦の野の、収穫の記憶を保ち候。麺麭を焼くこと、古き粘土の鍋の中の煮込みを攪拌ることは、乾きが教師なる土地を尊ぶ儀式に御座候。

法厄同の乗りの神話が心に上り候。日の車が荒れ、地を焦がして砂の流れ、川が糸へ縮むまで候き。その後、人は日の残したるものにて建てることを学び候き。北阿弗利加にて、煉瓦は土と藁とより押され、開けたるところに並べられ、家と庭の壁とへ焼かれ候。工程は緩く、労働は量られ、日の印を帯びてなほこれに屈せぬ物の耐久に誇りが御座候。古き草履も、かかる場所を語り候。底は打たれても保ち、紐は割れても頼むに足り、塵はすべての縫ひ目へ碾き込まれ候。

乾きたる市の町の心にて、棗と平焼きの麺麭との籠が、靴工の屋台の近くに休み、長く歩かれ継がれたる革の靴が、もう一つの旅を待ち候。そこにて、商人の声は熱の中に柔らかく、終はりなき道の話、塵の中を動き続ける足の話、野が雨を待つときにも収穫の甘さを保つ家族の調理の話を語り候。市の縁にて、隊商は過ぎ、駱駝は背後に雲を振り落とし、気はしばし汗と土と遠き香料との匂ひに富み候。陶工の手は轆轤の上に器を形づくり、粘土は日の削るその同じ地より引かれ、回転の一つ一つが記憶と、いつの日か涼しき水への望とを集め候。

日の長く感ぜられ、光の屈せぬならば、釉を掛けぬ器より水を飲み、涼しさの粘土を滲むを感じ候へ。素の地あるいは擦り減りたる板の上を歩き、足の裏をして、貴殿の来たりし遠さを思ひ出させ候へ。麺麭を焼き、あるいは乾きを欲する植物を世話して、緩き注意を与へ候へ。日の触りの濾さるるところに坐り、旅する者が道の終りにするごとく、しばし休み候へ。

今日の色は砂茶に御座候。
Lucky Color: SandyBrown — #F4A460耐久は穏かにて、乾きたる道が貴殿に忍耐を教へ候。

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