日照のあまりに直接なるとき、旅の像は露はになり、すべての影は消され候。道は伸び、淡き塵が古き歩行の靴の裾に着き、世界を平らにして脆く感ぜさせ候。最も古き話にて、天頂の日は光の運び手のみにあらず、旱と混乱との作り手にも候き。風景より細部を剥ぎ、舌を乾かし候き。一歩ごとに、地は微かなる粉を放ち、忘れたる扁桃の殻の内のごとく乾き候。貴殿の単衣の布は硬くなり、塩は肌より滲み出で、地平は粉より紡がれたる蜃気楼のごとく煌めき候。その淡さは晒白に御座候。
遠く昔、草原を横切る旅する者は、慰めの印を探し候き。扁桃の樹の一群れ、熱き風の過ぎたる後に果実の殻の割れ、淡きものに御座候。厨に働きし者は同じ変はりを知り候き。扁桃は沸きたる水の中へ一息浸され、皮は滑り落ち、裸にて滑らかに、石の台を満たす光の中にほとんど輝くままに残され候き。工程は速やかにて、結果は長く残り候。実は、かつて粗く影を持ちしも、一つの色調となり、帳を剥がされ候。かかる状態にて、それは菓子職人の丁寧なる手のために、あるいは緩き碾きにて粒立つ糊となり、気の常に乾きたる地方の菓子を満たすために、準備が調ひ候。
高き台地よりの神話が御座候。日の容赦なきところにて、女が亜麻にて窓を覆ひ、激き眩しさを遮り候き。布は、多くの季節の後、扁桃の身の色を帯び、日々の熱によりて薄く晒され候き。窓の敷居は同じ錆を育て、塵の粒は木の中へ降り、多くの夏の図を後に残し候き。それらの面には、時の緩く風雨にさらされたる感が御座候。物の一つ一つが、気のほとんど動かず、唯一の音は草履の下の実の殻の弾ける音なる、長き午後の記憶を貯へ候。かかる室にて、強き陰の不在はほとんどそれ自身の現前に御座候。満たされるを待つ一種の空虚に御座候。
南方の国にて、野が眩しさのほか何も供せぬとき、農夫は扁桃の林を更新の約束として記憶し候。収穫の後に残されたる殻は戸口に捕はれ、藁とともに掃き集められ、養ふ何物かが季節の苛酷を生き延びる証に御座候。近く、麺麭を焼く者の卓は細く碾きたる粉にてまぶされ、生地へ折り込む準備が調ひ候。市にて、皮を剥きたる扁桃の嚢は、晒さぬ亜麻の反物の傍らにて量られ候。ここなるすべてのもの、樹、種、布、粉は、曝されることに耐へることより来る変はり、本質のほかすべてを剥ぎ取ること、を語り候。あまりに強き日は、最も質素なる跡のみを残し候。
今日、貴殿は一掴みの実を乳鉢にて碾き、掌の下に手触りの変はるを感じるもよしと存じ候。麺麭の一塊を焼き、面を碾きたる粉にてまぶし、皮の張りて繊細になるを見ることも候。窓に坐り、質素なる織りの布の長さにて光を和らげ、午後を静かな観察の中に過すことを考へ候へ。あるいは夕の落ちるとき、卓より殻を集め、庭に散らし、耐へるものを地へ返し候へ。
今日の色は晒白に御座候。
Lucky Color: BlanchedAlmond — #FFEBCD削ぎ落としたる後に残る静かな跡は、簡素の中の明瞭に御座候。