Colors for the Fool

今日の色を、牌より引く

牌を引く / 太陽

太陽の濃砂。中央の鏡に色が映る絵

濃砂

正位 · #BDB76B

童は前へ乗り、腕を広く投げ、確かな馬の上に御座候。背後にて、石垣は立ち、その面は雲なき空の下の長き時刻より温もり候。他方にて、野は遠きへ伸び、夏の小麦の茎が確かな波に漣を打ち、穂の一つ一つは重く、幾月の日照によりて形づくられ熟し候。蹄の下に影はなく、体と肢との定められたる形のみが御座候。光そのものがすべての輪郭を明らかにして近くするかのごとく候。童の携ふる旗は穏かな気の中に上がり、掌の幅のごとく広く、最初の収穫に続く長き午後、丁寧なる手にて織りたる亜麻より縫はれたる旗に御座候。その布の色は濃砂に御座候。

小麦の下にて、地は踏み固められ乾き、指の間にて崩れ候。遠く費やされたる雨の記憶に御座候。ところにより、地は微かなる跡にて印され候。犁の通過、あるいは群れを周る牧羊犬の尾の擦りに御座候。野の縁に沿ひて、高き草は浅き溝の上に傾き、広き縁の帽子の影の近くに落ちるとき、蜥蜴が覆ひへ走り候。農夫は膝に塵を付け、十の季節の話を木の携ふる鋤に寄り候。彼は唇へ瓶を上げるとき顔を上へ向け、日の光はすべての線と胼胝とを、新たに彫り出されたかのごとく立たせ候。

野を過ぎて、低き丘は穏かな峰にて立ち、その斜面は橄欖の樹にて点じられ、その幹は古く、葉は乾きたる風の中に煌めき候。さらに先にて、地は平原へ開け、遊牧の者がかつて山山羊の毛より織りたる幕を張りしところに御座候。布は頑く風に滑らかにされ、川岸の薬草と泥とにて色を付けられ候き。ここにて、古き石の道の輪郭は、草の枯れ戻るごとに毎年顕はれ、忘れたる市よりの商人が、塩と大麦とを市の広場へ運びしとき据ゑたる、手にて加工されたる板を示し候。

早き時刻、霧は時に窪みに集まれども、午前の半ばまでには焼け去り、気は蟋蟀の呼びと、脱穀の機械の遠き唸りとにて鳴り候。空は広く、その日の業は明らかにて御座候。物の形を察することは御座らず候。穀倉の籠、油を貯ふるための粘土の壺、満ちたる熱の中に漂白するために広げたる亜麻、すべてが見えて用ゐる準備が調ひ候。日はすべての隠れたる輪郭より帳を上げ、かつて晦かりしものは今や戻され、馴染みにて自らの手の届く内に御座候。

今日、貴殿は野を歩き、風の草の中に作る形に気づくもよしと存じ候。好む道具より塵を掃き、あるいは窓の傍らの瓶の真鍮を磨き、午後の光を受けさせることも候。麺麭と橄欖との簡素なる食事を、袖を肘より先へ捲きて戸外にて食べれば、地の温もりの記憶を体へ運び候。室の隅へ秩序を持ち来たり、あるいは開けたる気の中にしばし坐るとき、貴殿は遠く昔、光の帰還を頼みし者の歴史に加はり候。

今日の色は濃砂に御座候。
Lucky Color: DarkKhaki — #BDB76B揺るがぬ明瞭は勝り、貴殿の足下の地は確かにて御座候。

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