角笛は雲の上の静けさを破り、その音は裸の丘と遠き屋根の上に残り候。呼びは優しくは御座なく、目覚めの縁のすぐ向こうの国よりの召しの如く、迫り候。下にて棺は開き候へども、暴力には御座なく、招きにより候。人は休息より起き候。野を越え、姿は立ち、確かならざれども促され、顔は穹窿の拡がりへ傾き候。こは決着の刻にして、また広大なる可能の刻に候。喇叭の鳴りにて世は掃き清められ、新しき物語をその上に書かるるを待つが如くに候。頭上の色は空青に御座候。
歴史と神話を通じて、この頭上の拡がりは変はりの画布に候き。古の北欧の物語にて、天の橋は頭上に拱をなし、魂を知らざる目的地へ導き候き。埃及の人は、朱鷺が年毎の旅にて大きなる穹を横切るを見、その飛びに兆を読み候き。早き時、畑の者は畑の縁に集まり、目を細めて上を見、頭上の開けにてその日の約を量り候き。目覚めよ、応へよといふ呼びは、世そのものと同じく古く、預言者の声と、開きたる中庭を走る子供の笑ひと同じ空気に運ばれ候き。
地理はこの招きを覚えて居り候。地中海の岸にて、漁る者は頭上の広大なる伸びの下に網を繕ひ、舟の帰り得るまで嵐を押し留むることをそれへ托し候き。蒙古の草原の羊飼ひは、群れを水へ導く前に、同じ開きし届きを探し候き。新墨西哥にて、日干し煉瓦の家は平らなる屋根にて造られ、天候に開き、家族は星の下に眠り、夜明けに頭上の掃きを見て目覚め候き。安第斯より希馬拉雅まで、上の空間は常に祈りを送る場所、可能の集まる場所に候き。世は一軒の壁、一つの小さき町の縁を、はるかに超えて伸びるといふ思ひ出に御座候。
日々の暮らしにて、この約は卑しくも深くもある仕草に映り候。清き布は日の当たる寝床に拡げられ、丁寧なる手にて撫でられ、頭上の澄みに響き候。桶は井戸より汲みたる冷き水にて満たされ、水面は空の映りにて震え、渇きを癒すため、あるいは夜の塵を濯ぐために内へ運ばれ候。新生児は強き腕に掲げられ、顔は上を向き、広き目と静かなる驚きにてその開きに会ひ候。贈り物は、時に早朝に窓を開くことの如く簡素にて、空気をすべての室へ動かし、もはや要らざるものを掃き出し候。
今日、人は外へ出て頭上の拡がりに息を整へさせ、再び始むる呼びに応へ候。洗ひたるばかりの衣を綱に留め、手の始めたることを風が終へることを托し候。紙片に願を書き、開きたる穹の下に置けば、幾世紀も祈りを受けたる同じ広大さへ望を渡し候。あるいは水の盤の傍に立ち、震ふ水面が、起きて応へよといふ世の招きを映すを見候。
今日の色は空青に御座候。
Lucky Color: SkyBlue — #87CEEB上よりの呼びは、世が常に開きつつあることを貴殿に思ひ出させ候。