恋人
VI
正位
二人の人と、その上の使ひが御座候。恋人は、甘き一致のみを描きたる牌には御座なく候。選ぶこと、その選択にて自らが誰と成るかを引き受くる牌に御座候。
目の前の相手は、人なることも、道なることも、値ぶみなることも御座候。園の中央にて二つのものが出会ひ、一つを選び候。選ばざりし方は消え候はず。選びたる方に、責任は残り候。
今日のこの牌は、心がすでに向き候方を、はつきりしたる選択として口にすることを象り候。
逆位
選択は半分のまま残り候。両方を持たうとして、いづれとも約し候はず。あるいは、一度決めたることを、決めたる覚えなきふりにて揺らし候。
恋人が逆位となれば、関係の中心は相手には御座なく、決められざる自らと成り候。調和は、選択の後に来るものに御座候。
今日のこの牌は、保留にしたる一つに、今日の返事を与ふることを象り候。