Colors for the Fool

今日の色を、牌より引く

牌を引く / 太陽

太陽の古白。中央の鏡に色が映る絵

古白

逆位 · #FAEBD7

牌の世界にて、童の小さき足は塵にて詰まり候。かつて風の中に踊れる旗は、今は萎れて横たはり、旱より脆く、雲なき空の幾月によりて繊維は薄く擦り減り候。馬の鬣は砂を運び、道は眩しさの中に失はれ、影と慰めとを剃り落とされ候。ここにて、光は穏かな膏にあらず、剥ぐ力に御座候。すべてを面となし、すべてを縁となし、根の苦闘する場所にて、気は鳥の歌を空しくし候。その色は古白に御座候。

古き土地の長く乾きたる道の上に、別荘の残りが立ち候。その壁は、幾世紀忘れられ、涼しさの記憶にて模様を付けられ候。忘れたる麺麭の竈よりの粉の香が御座候。屑は敷石の中へ碾き込まれ候。かつて滑らかなりし卓は、今は窪みて乾き、容赦なき日の下に分たれし多くの食事の跡に御座候。葡萄の蔓はかつて柱より柱へ伸びしも、今やその茎は脆く、葉は塵へ落ち候。廊下に沿ひて、遠く去りし手の織りたる亜麻の一枚が畳まれて残り、隅は歳月によりて巻かれ黄ばみ、硬き日照の幾年の沈黙せる証人に御座候。糸の一つ一つは秘事を保ち、より緩き季節に紡がれ候き。

商人の倉にて、古き象牙の釦の箱が開かれて横たはり候。それらはかつて旅の外套の留めにて、子らの背の伸びたるとき渡され候き。近く、陶の杯は縁を欠け、空の受皿の縁に揺れ、その釉は緩き日照の午後より鈍り候。皿の中に忘れたる扁桃の一掴みは、縮みて淡く候。炉棚の上に、干したる瓢が坐り、過去に運のために吊られ、今は割れ褪せ、戸よりの風の中に種が鳴り候。

旅する者は海の傍らのこの場所へ来たり、橄欖の樹の陰を望み候。なほ枝は疎らに御座候。足下の石は白墨のごとく熱く候。彼らは緩く動き、慰めの一劃を求め候。彼らの上にて、空は広大にして途切れず候。時に風の来るとき塵は立ち、すべてのものの上に軽く降り候。瓶の上、戸の上、屋内に貯へられたる夏の最後の小麦の上の細き膜に御座候。一歩一歩、歩きは古き草履を薄く押し、その底は終はりなき道によりて擦られ候。朝に焼きたる麺麭さえ速やかに崩れ、その皮は脆く、湿りは日の熱き息へ去り候。

かかる天候にて、人は静止の価値を学び候。水は杯によりて量り出され候。卵の籠は棚の上に坐り、殻は粉のやうな白けにて鈍り候。犬は織機の下に丸くなり、鼻を足の中へ収め、黄昏を待ち候。野にて、唯一の音は蟬の柔らかき鳴きにて、その歌を繰り返すは、思ひ出させるがごとし候。これは古き話にて、日は常に恵みとも荷とも候き、と。

今日、人は亜麻の布の折れを押し出し、窓の傍らに涼ませるもよし、あるいは家族の調理の書を開き、重き皮の麺麭を焼くもよし候。失はれたる釦のある外套を繕ひ、あるいは扁桃を一つ一つ剥き、静かな忍耐とともに食べるに良き日に御座候。

今日の色は古白に御座候。
Lucky Color: AntiqueWhite — #FAEBD7今日は風雨にさらされし物の忍耐を抱き、厳しき中にも柔かきものは残り候。

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