運の輪
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正位
回る輪が御座候。上にあるものと、下へ向かふものとが御座候。運の輪は、努力の外側にて世界が位置を入れ替へる牌に御座候。
昇ることのみが幸運には御座なく候。輪の性質は、止まりたる場所が次の場所へ移ることに御座候。今ある位置を、永遠の席と勘違ひせざるための絵に御座候。
今日のこの牌は、回り始めたる変化に手を貸すより、自らの手が輪のどこに触れ候かを見ることを象り候。
逆位
輪は同じ場所にて空回りするやうに感じ候。変化は来候へども、前の位置へ戻らうとし候。あるいは、悪しき回転のみを運命と呼び、自らの位置より目を離し候。
運の輪が逆位となれば、繰り返しは呪ひの如く見え候。同じ出来事が来るには御座なく候。同じ反応が輪を止めて見せ候。
今日のこの牌は、止めようとする回転を一つ認め、その流れに席を譲ることを象り候。
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灰黄緑 間は巡りと同じ力を保ち、今日は忍耐と定かさの日に御座候。
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砂色 しばし止まり、耐ふるものの残す感に触れ候。
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赭 工人が土を保つ如く、優しく、かつ意図を以て、一日を保ち候。
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濃黄緑 忍耐は時に、それ自身が動きの形にて候。
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鼠 間は貴殿を保ち、巡りは再び来ることを知り候。
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薄墨 霧の中にて忍耐は貴殿を見出し、静止は力の形として保たるることに御座候。
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石鼠 石の定かなる在りかは今日の決を導き、貴殿の最も要る所に間は御座候。
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臙脂 しばし止まり、耐ふるものを集め味はへば、一瞬の停止は物語を変へ候。
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茶 巡りの間と、覚えてをる重みは、地に着きしものを長く保ち候。
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黒 静かにして輪を休ませ、間の中に現るるものを見候。