馬上の童は、沈黙したる真昼を通りて乗り候。正位の牌が明瞭と遊びとを約束するところ、逆位の太陽は道をあまりに徹底して焦がし、すべての跡は晒し去られ候。喜びを知らせるための旗の布は、褪せて硬く、蹄の下の地は打ち延べたる土のごとく硬く候。この風景を過ぐる一歩一歩は、土の粉へ崩るるとき小さき雲を上げ、一歩の一つ一つが、熱の物と物との間に作る距離を響かせ候。その淡さは陶白に御座候。
かつて、北阿弗利加の高き砂漠を横切る旅する者は、軽き亜麻に身を包み、気さえ乾かす日より体を庇ふことを学び候き。彼らは時に、小さき緑洲を見出し、古き布の最後の糸が葦に捕はり候き。幾世紀の後、仏蘭西の大西洋岸に沿ふ漁人の厨にて、大蝦の殻は割られ、その身は薄き汁の中に煮られ、下の火の消えたる後も長く自らの熱を放つ竈の上にて、緩く蒸発し候き。汁は鉢へ掬はれ、湯気は上へ巻く、内の気を外の道とほとんど同じく乾くやうに感ぜさせ候き。
利摩日の陶工の仕事場にて、粘土は押され形づくられ、手は最も浅き跡を残し、次いで面は轆轤の下に滑らかになり候。窯の熱は触りのすべての跡を焦がし去り、残るはあまりに淡く、正午の光の中へほとんど消える鉢に御座候。縫ひ手は、開きたる戸より遠くならぬ木の卓に坐り、新しき布の長さを平らにし候。その織りは細くも強く、手触りは碾きたる扁桃とほとんど同じく柔らかく、彼女は午後の菓子のためにこれを碾き候。彼女は、あまりに乾きたる風が鋼琴より音を奪ひ、音の硬き気の中へ消えたる話を聴きしことを記憶し候。
道は塵と砂とにて作られ、幾年もこれを歩きし者の靴によりて平らに押され候。地中海に沿ふ道が御座候。石は幾世紀の足によりて磨かれ、道は上の気を曲ぐる熱の中に煌めき候。風の転じる日、地平は消えるやうに見え、残るは水の記憶のみに御座候。時には卓の上に冷ゆる汁の形にて、時には舌の上の貝の味にて、時には肌に当たる洗ひたる亜麻の感にて御座候。
この気の中にて、太陽の光はあまりに強く、陰を奪ひ、世界を平らにし、最も馴染みなるものさえ遠く見せ候。なほここにて慰めを見出すことは可能に御座候。貴殿の懐へ柔らかく軽き手巾を携へ、額より汗を拭ふことにより候。汁の鉢を用意し、午後の静けさの中に緩く食べ、外の熱より穏かなる何物かにて体を温もりに満たすことにより候。滑らかなる陶の皿に触るるために停まり、その涼しさを小さき慰めとなすことにより候。間接の日照の一劃にて古き書とともに坐り、心をして遠き浜へ彷徨はせ、風がなほ扁桃と塩との香を運ぶところへ向かはせることにより候。
今日の色は陶白に御座候。
Lucky Color: Bisque — #FFE4C4静かに動けば、気は定まり候。