節制
XIV
正位
二つの杯のあひだにて水を移す人が御座候。節制は、我慢の牌には御座なく候。配合の牌に御座候。
熱きものと冷きもの、急ぐものと待つものとが御座候。いづれかを消せば、もう片方も痩せ候。縁より縁へ、少しずつ移し候。混ざりたるものが、新しき温度を持ち候。
今日のこの牌は、極端なる一方を正解にせず、二つのあひだを何度も往復することを象り候。
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水色 優しき配合は爽やかさを運び、簡素は今日の甘みを引き候。
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浅海緑 今日は流れの静かなる出会ひを運び、均衡は行き先には御座なく、身振りに御座候。
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中海緑 小さき身振りは調和の仕事を運び、最も優しき儀式も一日を移し候。
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碧 静かなる配合は貴殿の歩みを導き、前の道は優しくして長く候。
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浅碧 水と土は交はり、静かなる行ひにて足り候。
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空青 世界が貴殿を均衡と配合へ招くまま、優しく動く日に御座候。
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金 均衡は日々の習ひにて、注意して配合し、先の優しき道に従ひ候。
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小麦 均衡は忍耐にて、混ぜたるものは残り候。
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青海 均衡は要素の出会ふところに静かに来たり、優しき配合にて一日は開き候。
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亜麻茶 静かなる仕事と優しき天候は一日を均衡へ運び、小さき配合は調和を招き候。
逆位
水は杯の外にこぼれ候。配合は、中途半端なる保留と成り候。あるいは、一つの味のみを濃くして、もう片方の杯を棚の奥へ隠し候。
節制が逆位となれば、均衡の言葉は、いづれも選ばざることを隠す蓑と成り候。
今日のこの牌は、こぼれ候側を見て、移す量を小さく正確にすることを象り候。
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赤 均衡は小さき行ひの積みにて作り直され、こぼれは貴殿に器の傾きを教へ候。
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赤橙 種も香辛も燼も、無関心には御座なく、注意を求め候。
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深紅 均衡はすべてを固く握ることにては見出されず、こぼれたるものを尊ぶことにて見出され候。
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深桜 不均衡は傷には御座なく始まりと成り、こぼるるごとに転機を印し候。
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濃桜 こぼれは真の祝ひへ導き、転げ出づるものは貴殿の飾りと成り候。
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黒茶 均衡は与へられず習ふものにて、忍耐より始まり温かさにて終はり候。
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茜 均衡は小さき確かな身振りにて作り直され、こぼれの中にも明るきものは残り候。
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茶 今日の忍耐は、地に着きたる手より育ち候。
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火赤 温かさは定まり境界は強く、優しき手は均衡の持ち得ざるものを導き候。
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黒 この一日は静かに過ぎ、均衡は嵐のあひだの休らひに戻り候。