世界
XXI
正位
輪の中にて踊る人が御座候。四隅に見守りが御座候。世界は、一つの周期が実を結びたる牌に御座候。
完成は、もう何も残らざる状態には御座なく候。旅の要素が一つの輪の中にて同時に見え候状態に御座候。終わりは、次の旅人の崖へ続く扉と成り候。
今日のこの牌は、途中の不足を数へるより、すでに一周したるものに名を与へて祝ふことを象り候。
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森緑 深き森の心は貴殿を先へ導き、古き林の平安を胸の近くに保たせ候。
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黄緑 完成は手の届くところにて、環は自らを結び候。
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金 貴殿の日は、結ばれたる綬と守られたる約にて終わり候。
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紫 世界は品位にて舞を完成し、綬は巡りを結び候。
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堇 花環は閉ぢ、綬は結ばれ、旅は休息を見出だして、その香を貴殿とともに運ばれ候。
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赤 綬は結ばれ、環は完成し、世は貴殿を前へ迎へ候。
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白 静かに動き、世を貴殿の周りに集まらせ候へば、完成は己が沈黙の悦びを運び候。
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小麦 貴殿の仕事は養ひ、貴殿の巡りは全きことに候。
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麦色 柔き終わりと優しき始まりにて、世の巡りは優しく結ばれ候。
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空青 深く息をし、世を全きと感じさせ、環は頭上にて優しく閉ぢ候。
逆位
輪の手前にて足は止まり候。完成に要る最後の一歩を、完全ならざるといふ理由にて保留し候。あるいは、一つの周期を閉じられず、同じ円周を回り続け候。
世界が逆位となれば、達成はいつも次の条件の向こうに移り候。
今日のこの牌は、未完の表を増やす前に、今日閉じ得る輪を一つ閉じることを象り候。
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灰黄緑 半ば結ばれたる花環、待ちたるままの収穫にて、世は全くは閉ぢず候。
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濃黄緑 結びの結ばるる直前に間を置く知恵は、肥えたる合間の地に御座候。
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濃砂 終わらざるものはなほ耐ゆるものに慰めを見出だし、半ば開きたる門の向こうに世は待ち候。
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砂色 環の閉づるまで糸あるいは端切れを運ぶ忍耐は、開きたる終わりの贈り物に候。
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革色 日は閾に待ち、物語は続き、完成は結びには御座なく世話の中に候。
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赭 今日世の弧は全くは閉ぢず、貴殿の環も開きたるままにし、閾にて間を置き、次の一歩を待たせ候。
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茶 忍耐は終わらざる環の贈り物にて、根と雨は結びをともに待ち候。
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鼠 完成は待てども縁に優しく留まり、間もまた動きの一つの形に候。
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薄墨 間を置きて世とともに待てば、完成は時に控ふることの中に見出だされ候。
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石鼠 結びは未だ結ばれず候へども石は位置を保ち、世は定まらざる空の下に定常にて待ち候。